今週の為替相場展望

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今週11月2日-6日週の為替相場は、ドル下値固めとユーロや資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)の戻り売り圧力から派生する円高圧力との綱引きが想定される。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、52週移動平均線120.48円前後、転換線119.92円前後などの上抜け定着を巡る攻防が続いている。

雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持したままだ。

ただし、ドル安や円高が再燃すると、各ラインが上値抵抗線に逆戻りする可能性もまだ消えていない。

不安定な相場地合いが続くなか、改めて雲の上限119.33円前後の下抜けトライに移行する可能性も常に警戒されるだろう。

今週明けは、まず1日に公表される中国の10月製造業PMIが焦点となる。

追加利下げの効果などにより、景気判断の節目となる50を回復できると、過度な中国の減速懸念が一服。

週明け早朝からは、資源国通貨の反発やリスク選好の円安が優勢となる可能性がある。

今週は米国で重要な経済指標が相次ぐ。

前週の米FOMCでは12月利上げの可能性が示唆されており、指標内容で「12月利上げ後押しのドル高」と「12月利上げ後退のドル安」に振れる一喜一憂が続く。

ただし、前週末には最新10月のシカゴPMIが、1月以来の高水準を回復してきた。

過度な中国減速懸念の一服や、年末商戦に向けた米国の内需改善期待などにより、2日の米ISM製造業景況指数や6日の米雇用統計が持ち直す可能性もある。

とくに過去の季節パターンとして、10月の雇用統計は過去分が上方修正される傾向が見られてきた。

失望低迷となった8月、9月分を含めて、上方修正がなされると、改めて12月利上げ観測の高まりとドルの押し目買い地合いが後押しされやすい。

もっとも米FRBの12月利上げ観測が高まると、裏表でユーロや資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)は、対ドルで戻り売り圧力に押されやすい。

ユーロについては、12月の追加緩和観測が上値抑制材料として残存。

豪ドルは3日の豪州中銀金融政策委員会での「追加利下げ地ならし」が、先安材料として注視される。

同時にFRBの利上げ観測は、米国株や新興国株に打撃となり、おりにふれてリスク回避の円高を促す波乱余地は警戒されるだろう。

その一方、ポンドは5日の英国中銀金融政策委員会で、利上げ賛成票の増加が注目されそうだ。

賃金や住宅市場の改善などもあり、改めて来年にかけての利上げが意識されると、ポンドの押し目買い地合いがサポートされる。

円に関しては、前週の日銀による追加金融緩和の見送りが円安抑制材料となっている。

とはいえ、政府・日銀ともに、「来春の春闘での賃上げ支援」と「2017年4月からの消費税10%再増税の断行」に向けた共闘姿勢は強固。

先行きこうした目標の実現に暗雲が立ち込めるようなら、日銀による機動的な追加緩和出動の可能性は常に残されている。

とくに大企業による連続賃上げには、採算為替レートである1ドル=117円前後の安定維持が不可欠となる。

すでに政府は年明けからの補正予算や、来年度税制改正での法人税減税の方針により、賃上げ支援を始動させてきた。

先行き日銀もまた、間接的な円高・株安阻止などで、追随協調する余地は十分に想定されそうだ。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<2日・月>
09:30 豪9月住宅建設許可件数
(9月の新築住宅販売は悪化。前月低迷の反動改善は焦点)
10:45 中国10月財新メディア製造業PMI
(追加緩和など景気対策が減速に歯止めも)
17:55 独10月製造業PMI[確報]
18:00 ユーロ圏10月製造業PMI[確報]
(中国減速余波や独VW不正問題などが悪材料)
23:45 米10月製造業PMI[確報]
24:00 米10月ISM製造業景況指数
(同じ10月のシカゴPMIは1月以来の高水準を回復)
26:00 ウィリアムズSF連銀総裁、同連銀会議で挨拶[FOMC投票権有]
(年内利上げに前向き。改めて12月利上げに意欲ならドル下支え)

<3日・火>
12:30 豪中銀理事会、政策金利発表
(物価低迷などで追加利下げ示唆なら豪ドル安。会合後は材料で尽くしの短期豪ドル反発も波乱)
17:00 トルコ10月消費者物価指数
(トルコ・リラの下げ止まりの持続性焦点)
26:00 ジョルダン・スイス中銀総裁、講演[ジュネーブ]
28:00 ドラギECB総裁、講演[フランクフルト]
(ECBの12月緩和地ならしがユーロやスイス・フランの戻り売り圧力に)
[日本]文化の日
(日本市場が休場の場合、ちょっとした悪材料でリスク回避の円高仕掛けが入りやすい)

<4日・水>
06:45 NZ7-9月期雇用統計、民間賃金、平均時給
(商品安一服などで懸念ほど悪化しなければ、NZドルの自律反発を支援も)
09:30 豪9月貿易収支、9月小売売上高
(9月までは中国減速や資源下落がマイナス材料に)
10:45 中国10月財新メディア非製造業PMI
(追加利下げや不動産下げ止まりなどが減速に歯止めも)
19:30 ブレイナードFRB理事、講演[フランクフルト]
22:00 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、講演
(12月利上げの確率度合いを探る)
22:15 米10月ADP雇用統計
(住宅建設やヘルスケア、自動車関連は改善期待。資源業界や外需関連が下押し撹乱要因)
22:30 米9月貿易収支
(中国など世界減速やドル高が輸出減と赤字増要因。悪化傾向の一服も焦点)
23:45 米10月非製造業/総合PMI[確報]
24:00 米10月ISM非製造業総合指数
(消費者信頼感指数は悪化。ガソリンなど資源下落は過度な下振れを抑制)
24:00 イエレンFRB議長、下院金融委員会で証言
28:30 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、講演[NY]
(12月利上げの確率を探る。年内利上げの可能性が後押しされるとドル下支え)
24:30 EIA週間石油在庫統計
(冬季の資源需要などで在庫増加が一服なら、原油や資源国通貨の自律反発を支援)

<5日・木>
07:25 スティーブンス豪中銀総裁、講演[メルボルン]
10:00 ロウ豪中銀副総裁、バネルディスカッションに参加[シドニー]
(先行きの利下げや豪ドル安重視の姿勢を示唆なら豪ドルの戻り売り材料に)
09:30 フィッシャーFRB副議長、講演
(12月利上げの確率を探る。年内利上げの可能性が後押しされるとドル下支え)
16:00 独9月製造業受注
19:00 ユーロ圏9月小売売上高
19:00 欧州委員会、経済見通し発表
(中国減速などが重石。先行きはVWの排ガス不正問題が悪材料)
19:00 ドラギECB総裁、講演[ミラノ]
(12月の追加緩和姿勢を堅持ならユーロの戻り売り要因に)
21:00 英中銀、金融政策発表[政策金利・議事要旨]
21:00 英中銀、四半期物価報告発表
(資源安一服などを受け、利上げ賛成票が増加ならポンドを支援)
22:30 米新規失業保険申請件数
(年末商戦向けの臨時雇用が始動ならドルを下支え)
22:30 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、エネルギー関連のイベントで挨拶
22:30 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、ラガルドIMF専務理事、フィッシャーFRB副議長が講
27:30 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演[ベルン]
(12月利上げの確率を探る。年内利上げの可能性が後押しされるとドル下支え)

<6日・金>
13:00 黒田日銀総裁、内外情勢調査会で講演
(追加緩和への慎重姿勢を保つと円高に。緩和カードの温存を示唆なら円安)
16:00 独9月鉱工業生産
(中国減速などが重石。先行きはVWの排ガス不正問題が悪材料)
18:30 英9月鉱工業生産、英9月製造業生産高
(英国の経済指標は他国に対して相対的な底堅さ)
22:30 加9月住宅建設許可
22:30 加10月雇用統計
(原油安や中国減速などが重石)
22:30 米10月雇用統計
(住宅建設やヘルスケア、自動車関連は改善期待。資源業界や外需関連が下押し撹乱要因)
23:00 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
30:15 ブレイナードFRB理事、IMFのパネル討論会に参加
(12月利上げの確率を探る。年内利上げの可能性が後押しされるとドル下支え)


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