今週の為替相場展望

ここでは、「今週の為替相場展望」 に関する記事を紹介しています。
今週10月5日-9日週の為替相場は、ドル戻り売り圧力の強まりと、リスク回避の一服や日本、中国などでの政策対応次第での円安をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、転換線120.68円前後、52週移動平均線119.58円前後などを巡る攻防が続いている。

長期トレンドラインを示す52週線の方向性は、辛うじて上向き化を保ったままだ。

さらに雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持。

引き続き上下動を経ながらも、各ラインなどに絡み合う形での「ドルの下値固め」が注目されやすい。

ただし、リスク回避の円高やドル安加速などにより、一目均衡表の雲の上限116.85円方向を目指す「ドル2番底トライ」の可能性は厳然と残されている。

さらにこのまま基準線や転換線を上抜け回復できないと、ジワリと「ドルの上値切り下がり」トレンドへと移行する余地も残されている。

今週の注目は、まず週明けの日本株などの世界株価動向。

前週末2日に米国株は米雇用統計の悪化などで大幅下落でスタートしたが、後半は米FRBの利上げ遅延期待やドル安、資源相場の反発などにより、大幅反発となっている。

こうした材料は、新興国株にもプラス要因となるものだ。

週明けの世界株が上昇スタートとなれば、クロス円主導での円安が見込まれやすい。

ドル/円はドルの戻り売り圧力が続くものの、クロス円での円安により、ドル安・円高が制御されるレンジ相場が想定されるだろう。

今週の注目は6-7日の日銀金融政策決定会合。

米雇用統計の大幅悪化を受けて、今週の週明けから円高・株安が加速するようなら、日銀の追加金融緩和、あるいは次回以降の緩和「地ならし」メッセージが想定される。

一方で前週末の米国株は大幅反発となっており、市場混乱が抑制されると追加緩和の先送りに作用。

7日の結果発表や総裁会見の前後では、失望の円高が警戒される。

ただし、7日に緩和が見送られても、30日に政策会合が控えている。

30日は経済物価展望レポートが予定されており、成長と物価の見通し引き下げに合わせて、追加緩和を行う可能性も消えていない。

その意味で30日までは「追加緩和期待」が、過度な円高を抑制する可能性をはらむ。

また、8日にはG20財務相・中銀総裁会議が開催される。

2日の米雇用統計の大幅悪化により、中国発・世界減速の米国波及が本格警戒され始めた。

8日前後にかけては、中国の追加緩和などを含めて、G20各国の自助努力的な経済対策や政策協調が注目されそうだ。

こちらも政策が具体化されると、リスク回避の後退による日米などの株高とクロス円主導の円高、失望となれば株安と円高という手探り相場となる。

その他、今週は6日の豪州中銀金融政策委員会が、先行きの利下げ示唆と豪ドル安、8日の英国中銀金融政策委員会が、利上げ賛成票の確認によるポンド高、8日からの米国企業の決算発表が、減益リスクの織り込み一巡による「悪材料の出尽くし」と米株高につながる要因として注視されるだろう。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<5日・月>
16:00 トルコ9月消費者物価指数
(トルコ・リラ下げ止まりの持続性焦点に)
16:55 独9月非製造業PMI[確報]
(ドイツの内需は資源下落や雇用改善、金利低下などで打たれ強さも)
17:30 英9月非製造業PMI
(資源下落や賃金改善、住宅回復などが下支え要因)
22:45 米9月非製造業PMI/総合PMI[確報]
23:00 米9月ISM非製造業総合指数
(消費者信頼感指数はガソリン下落や雇用改善などで大幅な上昇)
23:00 米9月労働市場情勢指数[LMCI]
23:00 米9月コンファレンスボード雇用トレンド指数
(FRBは緩やかな雇用の回復軌道に自信を示す)
[中国]国慶節

<6日・火>
09:30 豪8月貿易収支
(資源相場の下落や中国減速などが悪材料。豪ドル安が過度な収支悪化を抑制)
12:30 オーストラリア中銀、政策金利発表
(中国減速などで利下げ示唆なら豪ドルを圧迫。過度な豪ドル安誘導の姿勢は一服)
14:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[7日まで]
(緩和期待が円高抑制も、失望や緩和催促の円高リスクも排除できず)
15:00 独8月製造業受注
(8月まではドイツの生産指数は底堅さを保つ。資源下落や内需回復などが支援材料)
21:30 米8月貿易収支
(世界減速が輸出に悪材料。内需底堅さが輸入支援で、赤字拡大に警戒感)
23:00 IMFが世界経済見通し[WEO]について記者会見
(世界成長見通しの下方修正がリスク回避の円高材料に)
26:00 ドラギECB総裁、講演[フランクフルト]
(独自動車VWの不正問題などで、景気慎重姿勢を強めると緩和期待がユーロ安に)
26:00 米財務省3年債入札
(年内利上げ警戒の中での需要焦点。入札低調なら米債金利の上昇とドル高に)
30:30 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演[FOMC投票権有]
(改めて年内の利上げを支持ならドルを下支え)

<7日・水>
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果発表]
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(追加緩和による円安と緩和見送りによる円高の両波乱余地)
12:00 山本幸三衆議院議員、会見[日本外国特派員協会]
(日銀への緩和圧力持続が、過度な円高を抑制)
17:30 英8月鉱工業生産、製造業生産
(8月までは英国の生産指標は底堅さ。資源下落や欧州復調などが下支え)
21:30 加8月住宅建設許可
(カナダ経済は原油下落や中国減速などがマイナス要因に)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(在庫が減少していると、原油相場や資源国通貨の自律反発を支援)
26:00 米財務省10年債入札
(年内利上げ警戒の中での需要焦点。入札低調なら米債金利の上昇とドル高に)
安倍首相が自民党役員人事、内閣改造を実施
(デフレ脱却に熱心な経済通が登用されると株高・円安。失望なら株安・円高に)

<8日・木>
08:50 日8月機械受注統計
(中国減速などによる設備投資の下振れが、株安と円高のリスク)
08:50 日8月国際収支統計
(日本の経常黒字は復活傾向。為替需給面で円安を抑制)
15:00 独8月貿易収支/経常収支
(8月まではドイツの輸出良好。貿易黒字の持続がユーロ下支え)
20:00 英中銀、金融政策発表
20:00 英中銀議事録
(利上げ支持票や賃金上昇などによる過度な低インフレ懸念の抑制がポンド高にも)
20:30 欧州中央銀行[ECB]議事要旨
(先行きの量的緩和強化に前向き姿勢ならユーロを圧迫)
21:15 加9月住宅着工件数
(カナダ経済は原油下落や中国減速などがマイナス要因に)
21:30 米新規失業保険申請件数
(年末商戦向け臨時雇用のスタートなどが先行きプラス材料に)
22:30 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演
26:00 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
28:30 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、経済見通しについて講演[FOMC投票権有]
(利上げ時期やインフレ見通し、中国減速による米国経済への影響判断などが焦点)
26:00 米財務省30年債入札
(年内利上げ警戒の中での需要焦点。入札低調なら米債金利の上昇とドル高に)
27:00 FOMC議事要旨発表[9月16-17開催分]
(年内利上げへの前向き意見が見られるとドルを下支え)
20カ国・地域[G20]財務相・中央銀行総裁会議[ペルー・リマ]
(中国に対する内需拡大策の圧力や、米FRBの利上げ牽制などが焦点)
米企業決算 アルコア
(米国企業の決算発表がスタート。すでに収益悪化は織り込まれつつあり、悪材料の出尽くし焦点)

<9日・金>
09:30 豪8月住宅ローン約定件数、投資貸付
(利下げ効果などで、豪州の住宅市場は底堅さ)
21:30 加9月雇用統計
(原油安の一服などがカナダの雇用を下支えも)
23:00 米8月卸売在庫、卸売売上高
(米国では在庫投資が改善。内需の底堅さがドルを下支えも)
22:10 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
26:30 エバンズ・シカゴ連銀総裁、経済情勢と金融政策について講演
(利上げ時期やインフレ見通し、中国減速による米国経済への影響判断などが焦点)


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