今週の為替相場展望

ここでは、「今週の為替相場展望」 に関する記事を紹介しています。
今週9月28日-10月2日週の為替相場は、前週からのドル反発や円安再開の持続性と、根強い市場の不安定さによる円高のぶり返しをにらんだ手探り相場となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、転換線120.68円前後、52週移動平均線119.39円前後などを巡る攻防が続いている。

長期トレンドラインを示す52週線の方向性は、辛うじて上向き化を保ったままだ。

さらに雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持。

引き続き上下動を経ながらも、各ラインなどに絡み合う形での「ドルの下値固め」が注目されやすい。

ただし、単発的なリスク回避の円高やドル安加速などにより、一目均衡表の雲の上限116.85円方向を目指す「ドル2番底トライ」の局面も完全には無視できない。

さらに基準線や転換線を上抜け回復できないと、ジワリと「ドルの上値切り下がり」トレンドへと移行する余地も残されている。

今週の注目は、前週後半からの世界的な株価反発の持続性。

前週末には、イエレン米FRB議長による年内の利上げ前向き発言により、利上げ時期の不透明感一服や、「FRBが利上げ出来ないほど米国経済は弱く、中国減速も深刻」という不安感の後退が見られた。

さらに米国のナイキ好決算、米中首脳会談での政策協調期待、日銀の追加緩和期待などもあり、リスク回避に歯止めが掛かっている。

今週も過剰悲観の一服が続くと、リスク選好の円安やドル下げ止まり、欧州通貨(ユーロ、ポンド、スイス・フランなど)や資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)の持ち直しが想定される。

とくに中国や日本では10月以降に景気刺激策強化の可能性が残されている。

今週は週明けから米国の経済指標やFRB幹部の講演が相次ぐ。

米国の指標は中国発の世界減速などにより、下振れ傾向が目立っている。

さらにFRB幹部については、ダドリーNY連銀総裁などを中心として、利上げ先送りを主張する「ハト派」も多い。

今週も米指標や要人発言により、一時的にドル安や円高に振れる不安定さが続く。

今週の最大の注目は、10月2日の米9月雇用統計。

基本的には中国発の世界減速や米国企業の収益鈍化、原油安による資源エネルギー会社のリストラ継続などにより、伸び悩みが警戒されやすい。

ただし、季節的に9月の雇用統計については、前月分以前の指標が上方修正されるパターンが目立ってきた。

前月の雇用統計は予想を下回っており、上方修正されると、9月分の低迷でも「過去6カ月の平均値での雇用回復」トレンドを確認。

改めて年内のFRB利上げ観測が後押しされ、ドルは下支えされていく。

さらに2日の米雇用統計では、失業率や賃金などの指標でバラつきも想定される。

そのため、指標発表の前後では、為替相場が上下に大きく振れるジグザグ相場のリスクも警戒されそうだ。

また、今週は10月1日に中国の9月PMIが公表される。

またもや中国減速の深刻さが示されると、リスク回避の円高や資源国通貨安の波乱余地が残る。

ただし、これまでの金融緩和や人民元の切り下げなどにより、少しでも止まるようなら、過度な中国不安が一服。

中国共産党は10月に経済運営の5カ年計画を討議する党中央委員会第5回全体会議(5中全会)を開くこともあり、景気刺激策への期待感とあいまって、「中国発リスク回避相場の最悪期通過」が注目されそうだ。

日本に関しては、10月1日の日銀短観が注目される。

最新指標で企業の業況悪化や、期待インフレ低下の深刻さが確認されると、短期的にはリスク回避の円高・株安材料となる一方、日銀の追加金融緩和期待が後押しされていく。

10月の日銀政策会合は6-7日と30日に予定されており、日銀緩和期待が10月に「円安・株高への軌道回帰」を促す余地も完全には無視できない。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<28日・月>
10:30 中国8月工業利益
(中国の8月指標は総じて悪化。ただし、織り込みも進捗で景気対策期待も)
14:35 黒田日銀総裁、大阪市で講演
16:45 黒田日銀総裁、記者会見[大阪市]
(少しでも追加緩和を示唆なら円安。当面の現状維持を強調なら失望円高)
21:30 タドリーNY連銀総裁、講演[NY]
(利下げ先送り支持の急先鋒。利下げ慎重ならドル安となる一方、株価支援で円高抑制も)
21:30 米8月個人所得/個人支出
(8月は自動車販売が約10年ぶりの高水準。新学期セールなども下支え要因)
23:00 米8月中古住宅販売成約指数
(雇用の質改善や緩やかな賃金上昇、利上げ前の駆け込みなどが住宅支援)
26:30 エバンス・シカゴ連銀総裁、講演[ミルウォーキー]
30:00 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁裁、講演[UCLA]
(利上げ時期や今後のインフレ動向、中国発世界減速による米国への影響判断などが焦点)
[香港]休場

<29日・火>
17:30 英8月住宅証券融資残高、英8月住宅ローン承認件数
(英国の住宅市場は改善傾向)
18:00 ユーロ圏9月消費者信頼感[確報]、 9月鉱工業信頼感
(中国減速などが重石も、ドイツIFO景況指数では内需に打たれ強さ)
21:00 独9月消費者物価指数[速報]
(資源下落やユーロ安一服、中国発のデフレ圧力などで低迷警戒)
21:30 加8月鉱工業製品価格、加8月原料価格指数
(資源下落や内需停滞、中国発のデフレ圧力などで低迷警戒)
22:00 米7月S&Pケースシラー住宅価格指数
(7月にかけて住宅市場は改善傾向)
23:00 米9月消費者信頼感指数
(中国発の世界減速懸念や株安、原油安一服などが重石)

<30日・水>
06:45 NZ8月住宅建設許可
(商品相場の下落や中国減速などが景気の重石に。利下げ効果はプラス要因)
08:50 日8月鉱工業生産[速報]
(中国発の世界減速懸念や、根強い在庫の積み上がりなどがマイナス要因安)
10:30 豪8月住宅建設許可件数
(利下げ効果などが過度な下振れを抑制も)
16:55 独9月雇用統計
17:00 伊8月失業率[速報]
18:00 ユーロ圏8月失業率
(欧州の雇用は持ち直し傾向)
17:30 英4-6月期GDP統計[確報]
(4-6月は寒波反動や欧州復調などもあり、英国の指標は良好)
18:00 ユーロ圏9月消費者物価指数[速報]
(資源下落やユーロ安一服、中国発のデフレ圧力などで低迷警戒)
21:00 タドリーNY連銀総裁、講演[NY]
(利下げ先送り支持の急先鋒。利下げ慎重ならドル安となる一方、株価支援で円高抑制も)
21:15 米9月ADP雇用統計
(中国発の世界減速懸念や米国企業の収益鈍化、資源会社のリストラなどが悪材料に)
22:45 米9月シカゴ購買部協会景気指数
(中国発の世界減速懸念や米株安などの市場混乱が景況マインドにマイナスに)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(在庫調整が進展なら、原油相場や資源国通貨の自律反発を支援)
28:00 イエレンFRB議長、セントルイス連銀総裁らが講演[セントルイス]
(利上げ時期や今後のインフレ動向、中国発世界減速による米国への影響判断などが焦点)

<1日・木>
08:50 日9月日銀企業短期経済観測調査[短観]
(中国発の世界減速懸念などで大幅悪化なら、日銀の追加緩和観測を支援)
09:00 ブレイナードFRB理事、講演[セントルイス]
(利上げ時期や今後のインフレ動向、中国発世界減速による米国への影響判断などが焦点)
10:00 中国9月製造業/非製造業PMI
10:45 中国9月財新メディア製造業PMI[確報]
10:45 中国9月財新メディア非製造業PMI
(根深い減速リスク警戒。ただし、一定の織り込みは進捗で景気対策への期待も)
16:55 独9月製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏9月製造業PMI
(中国減速などが重石も、ドイツIFO景況指数では内需に打たれ強さ)
21:30 米新規失業保険申請件数
(世界減速懸念などによる改善ペースの鈍化警戒)
22:45 米9月製造業PMI[確報]
23:00 米9月ISM製造業景況指数
(中国発の世界減速懸念や米株安などの市場混乱が景況マインドにマイナスに)
23:00 米8月建設支出
(米国の住宅市場は底堅さ。利上げ前の駆け込み的な建設需要も)
[中国、香港]国慶節

<2日・金>
10:30 豪8月小売売上高
(利下げ効果や住宅市場の底堅さなどが下支え要因)
21:30 米9月雇用統計
(中国発の世界減速懸念や米国企業の収益鈍化、資源会社のリストラなどが悪材料に)
23:00 米8月製造業受注指数
(8月の耐久財受注は前月改善の反動悪化となっていた)
26:00 ボストン連銀主催の会合でフィッシャーFRB副議長らが講演
[ボストン連銀総裁、NY連銀総裁、クリーブランド連銀総裁]
(利上げ時期や今後のインフレ動向、中国発世界減速による米国への影響判断などが焦点)
[中国]国慶節
[インド]休場


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