今週の為替相場展望

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今週9月21日-25日週の為替相場は、ドル戻り売り圧力の強まりを通じた円高が警戒される一方、中長期スパンでのドルの底堅さや、欧州通貨(ユーロ、ポンド、スイス・フランなど)、資源国通貨(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)の持ち直しをにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、転換線120.68円前後、52週移動平均線119.17円前後などを巡る攻防が続いている。

上値を抑えられると、ドルの戻り売り圧力とドルの上限の切り下がりを意識した展開が続く。

反対に上下動を経ながらも上抜け定着できると、ドル安のリスクが一服。

各ラインなどを下値メドとしたドルの下値固めと、先行きの緩やかな下限の切り上がり軌道へと回帰していく。

雲の上限は来年2月にかけて、122.40円方向への右肩上がりを維持させている。

ただし、単発的なリスク回避の円高やドル安加速などにより、一目均衡表の雲の上限116.47円方向を目指す「ドル2番底トライ」の局面も完全には無視できない。

今週の注目は、まず日本市場の21-23日までの3連休。

日本市場が休場の場合、ちょっとした悪材料が出てくると、リスク回避の円高仕掛けが強まりやすい。

前週末に米国株は大幅下落となっており、引き続き米FRBによる10-12月利上げ警戒の持続や、中国発の世界減速懸念などによるリスク回避の円高には注意を要する。

もっとも日本市場の連休明け24日には、連休中に持ち越された国内輸入企業のドル買い決済など、円売り・外貨買い手当てが集中する可能性がある。

こうした需給要因により、一本調子の円高・外貨安も抑制されそうだ。

今週の最大イベントは、22日から予定される中国の習近平国家主席による米国訪問となる。

中国では10月の共産党中央委員会第5回総会(5中全会)で来年以降の経済政策の方針が協議されるが、国民の共産党「一党独裁」に対する不満の高まりを回避させるため、雇用対策の増強を柱とする大規模な財政出動が取り沙汰され始めた。

しかも、このまま中国の景気減速と株安が深刻化すると、外国の企業や投資マネーの海外流出が加速していく。

そのため、習氏の中国訪問では、米国企業の中国投資呼び込みを含めた「内需テコ入れ策」が注目されそうだ。

同時に中国では輸出競争力の回復のため、さらなる人民元の切り下げが必要という見方が根強い。

しかし、次なる人民元の切り下げは米国の議会などから猛反発を受けるため、まずは内需拡大策の自助努力を米国にアピールする必要がある。

さらに中国では23日にPMI関連指標が予定されている。

こうした中国関連の材料で、過度な中国懸念が一服となれば、リスク選好による世界株高を支援。

資源国通貨の自律反発持続のほか、全般的な円安地合いを支援する可能性を秘めている。

その他、今週も米国の経済指標と米FRBによる今後の利上げ動向に一喜一憂の展開が続く。

前週は利上げ先送りでドル高が進展したが、週末には10-12月利上げ観測の残存により、ドル全面安に歯止めが掛かっている。

今後の中国の景気対策や米国経済の年末商戦に向けた回復次第では年内利上げの観測が残り、ドルは上値が重いものの、ジワリと下値固めが進展していく余地も残されている。

また、日本の国会では安保法制審議が終了した。

今後は安倍政権による11月の日本郵政上場や来夏の参院選に向けた「経済再生重視」への回帰と、円高・株安の阻止策強化が注目されるだろう。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<21日・月>
15:00 独8月生産者物価指数
(資源下落やユーロ安の一服などが物価の再下落要因に)
23:00 米8月中古住宅販売件数
(先行指標の販売成約指数は予想を下回るも、プラス傾向を維持。雇用の質改善などが下支え)
26:00 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演[アトランタ]
(今後の利上げ時期や中国減速による影響判断、インフレ予測などに注目集まる)
27:30 ポロッツ・カナダ中銀総裁、講演[カルガリー]
(中国発の世界減速や資源下落などへの判断焦点。緩和スタンスの継続示唆ならカナダ・ドル抑制)
[日本]敬老の日
(日本休場の場合、ちょっとした悪材料が出ると、リスク回避の円高仕掛けが入りやすい)

<22日・火>
09:30 豪4-6月期住宅価格指数
(利下げなどで豪州の住宅指標は底堅さ)
20:00 トルコ中銀、政策金利発表
(トルコ・リラの売られ過ぎ修正的な自律反発の持続性焦点)
22:00 米7月住宅価格指数
(7月の住宅指標は総じて改善。雇用の質改善や世帯形成の増加がプラス要因)
26:00 米財務省2年債入札
(利上げ先送りの中での需要焦点。中国などの処分警戒により、低調なら金利上昇とドル高に)
[日本]国民の休日
(日本休場の場合、ちょっとした悪材料が出ると、リスク回避の円高仕掛けが入りやすい)

<23日・水>
07:30 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演[アラバマ州]
(今後の利上げ時期や中国減速による影響判断、インフレ予測などに注目集まる)
10:45 中国9月財新メディア製造業PMI[速報]
(人民元切り下げや緩和強化などによる下げ止まり焦点。リスク選好か回避かを左右)
16:30 独9月製造業/非製造業PMI[速報]
17:00 ユーロ圏9月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
(9月の独ZEW景況指数は期待指数が悪化ながら、現状判断は改善の打たれ強さ)
21:30 加7月小売売上高
(産油国のカナダは原油下落や中国減速が悪材料に)
22:00 トラギECB総裁、欧州議会の公聴会に出席[ブリュッセル]
(先行き緩和強化を示唆なら、ユーロ安の一方で景気刺激期待がユーロ高にも)
22:45 米9月製造業PMI[速報]
(中国発の世界減速や人民元切り下げ懸念、株安混乱などが重石)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(原油在庫の減少続くと、原油相場と資源国通貨の反発を支援)
25:00 EU首脳会議 [ブリュッセル]
25:30 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演[コロンバス]
(今後の利上げ時期や中国減速による影響判断、インフレ予測などに注目集まる)
26:00 米財務省5年債入札
(利上げ先送りの中での需要焦点。中国などの処分警戒により、低調なら金利上昇とドル高に)
[日本]秋分の日
(日本休場の場合、ちょっとした悪材料が出ると、リスク回避の円高仕掛けが入りやすい)

<24日・木>
07:45 NZ8月貿易収支
(商品相場の下落や中国減速が輸出を圧迫。通貨安はサポート要因)
17:00 独9月Ifo景気動向指数
(9月の独ZEW景況指数は期待指数が悪化ながら、現状判断は改善の打たれ強さ)
21:30 米8月耐久財受注
(8月のISM製造業景況指数で「新規受注」は大幅悪化。8月に自動車販売は改善)
21:30 米新規失業保険申請件数
(緩やかな改善傾向の持続焦点に)
23:00 米8月新築住宅販売件数
(雇用の質改善や新世帯形成の増加、利上げ前の駆け込みなどが支援材料)
30:00 イエレンFRB議長、マサチューセッツ大学で講義
(今後の利上げ時期や中国減速による影響判断、インフレ予測などに注目集まる)

<25日・金>
08:30 日8月全国消費者物価指数
(原油下落などが物価下押し。先行き日銀の追加緩和期待を維持させる)
21:30 米4-6月期GDP統計[確報]
(住宅や小売売上高の回復などが下方修正を抑制)
22:15 ブラード・セントルイス連銀総裁、パネルディスカッションに参加[セントルイス]
26:25 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁、講演[オマハ]
(今後の利上げ時期や中国減速による影響判断、インフレ予測などに注目集まる)
22:45 米9月非製造業/総合PMI[速報]
23:00 米9月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(中国発の世界減速や株安混乱などが重石)
米中首脳会談[ホワイトハウス]
(中国による内需拡大の自助努力や、中国への投資呼び込み策などに注目集まる)


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