今週の為替相場展望

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今週9月14日-18日週の為替相場は、ドル下げ止まりや円高一服の持続性をにらんだ展開となる。

16-17日の米FOMC前後では、上下に振れる荒い値動きも警戒されそうだ。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、転換線120.68円前後、52週移動平均線118.96円前後などを上抜け定着できるか否かが焦点となる。

上値を抑えられると、ドルの戻り売り圧力とドルの上限の切り下がりを意識した展開となる。

反対に上下動を経ながらも上抜け定着できると、ドルの底堅さを確認。

各ラインなどを下値メドとしたドルの下値固めと、先行きの緩やかな下限の切り上がり軌道へと回帰していく。

ただし、単発的なリスク回避の円高やドル安などにより、一目均衡表の雲の上限116.47円方向を目指す「ドル2番底トライ」の局面も完全には無視できない。

今週14日の早朝からは、13日の中国指標が波乱要因となる。

改めて深刻な景気悪化が確認されると、一時的にリスク回避の円高や資源国通貨安(豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなど)に振れる波乱余地をはらむ。

もっとも中国の指標悪化は織り込みも進捗してきた。

そのため想定の範囲内の下振れとなれば、景気対策への期待感が増加。

二次反応としては、円安や資源国通貨高となる展開も注視されるだろう。

さらに今週は欧州や英国で経済指標が相次ぐ。

前週からユーロやポンドは反発に転じており、欧英の内需の打たれ強さもあって、欧英の長期債金利も下げ止まりに転じてきた。

ユーロ/円やポンド/ドルなどは、週足・一目均衡表チャートで「雲の下限」の上抜け回復を巡る重要攻防に直面している。

このまま雲に進入できると、ユーロやポンドの下値リスク減退と当座の下値固めが注目されやすい。

今週は14-15日に日銀の金融政策決定会合が予定されている。

前週には安倍首相の経済ブレーンである自民党の山本幸三衆院議員が「10月30日の日銀緩和期待」の発言を行い、円安が進行する場面があった。

そのため15日の黒田総裁会見までは、先行きの緩和地ならしの期待感が円高抑制の材料となりやすい。

もっとも現実には、まだ追加緩和は「時期尚早」という見方が強い。

そのため、15日の結果発表や総裁会見では、失望円高のリスクも警戒されるだろう。

もちろん、今後については16-17日の米FOMCを境にドル安・円高圧力が高まったり、先行き中国減速の影響が深刻化するようなら、10-12月にかけて追加緩和のシナリオは十分に残されている。

今週の最大のイベントは、16-17日の米FOMC。

このまま株式市場の安定化が続くと、17日に利上げ強行という可能性は無視できない。

その場合は単発的なドル高材料となる反面、声明や議長会見などで「次回以降の利上げは当面様子見」といった市場配慮が強調される可能性がある。

利上げ材料の出尽くしや当面の追加利上げ後退により、二次反応としてはドルが下落する荒い値動きが警戒されるだろう。

一方、17日に利上げを見送り、10-12月利上げの予告を強化させたり、次回以降は「指標次第」と白紙のスタンスを示す可能性も消えていない。

その場合はドル安材料となる反面、米国株は大きく上昇。

リスク選好が円安要因となり、クロス円でもドル安・円高が抑制される余地を秘めている。

ただし、中長期スパンでは、9月利上げ、10-12月利上げにせよ、FRBが「1回の利上げは可能」と見なしていることは、米国経済の抵抗力の強まりと正常化に自信を持っていることの裏返し。

17日FOMC前後で上下動はあっても、中国など世界減速の中での「米国の耐久力と米国への信認」が、緩やかなドル高トレンドを維持させる可能性が残されている。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<14日・月>
14:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[15日まで]
(先行き追加緩和の示唆思惑が円高抑制。失望の円高や緩和催促の円高余地も残る)
18:00 ユーロ圏7月鉱工業生産
(量的緩和や過去のユーロ安の累積効果、ギリシャ債務危機の後退などが下支え)
21:30 加8月住宅価格指数
(8月の雇用統計は改善。下げ止まりなら、カナダ・ドルの自律反発を支援)

<15日・火>
09:00 日銀金融政策決定会合[終了後直ちに結果発表]
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(先行き追加緩和の可能性示唆なら円安。当面の追加緩和に慎重なら円高に)
10:30 豪中銀、議事要旨公表[9月]
(中国減速などによる先行き利下げを強調なら豪ドル安。新味がなければ、豪ドルの自律反発支援)
17:30 英8月消費者物価指数、英8月小売物価指数
(資源下落が物価を抑制。伸び悩みなら短期的なポンド安材料にも)
18:00 独9月ZEW景況感指数
(中国など世界減速が重石。内需の底堅さで過度な下振れは抑制も)
21:30 米8月小売売上高
(8月の自動車販売は10年ぶりの高水準。資源下落や新学期セールもプラス要因)
21:30 米9月ニューヨーク連銀製造業景況指数
(同じ9月の消費者信頼感は大幅に悪化。中国など世界減速や米株安、米利上げ警戒が重石)
22:15 米8月鉱工業生産
(自動車販売の改善などがプラス。夏季要因が電力生産などを押し上げ)

<16日・水>
07:45 NZ4-6月期経常収支
(商品相場の下落や中国など世界減速が輸出のマイナス材料に)
17:30 英8月雇用統計、英7月ILO失業率
(世界減速や夏休み要因で伸び悩みのリスク。賃金は改善傾向)
18:00 OECD[経済協力開発機構]経済見通し
(中国を始めとした各国成長見通しの下方修正警戒)
21:30 米8月消費者物価指数
(資源下落や世界的な過剰供給などが物価を押し下げ)
23:00 米9月NAHB住宅市場指数
(雇用改善や利上げ前の駆け込み需要などが住宅を下支え)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(在庫増が一服なら原油下げ止まり地合いを後押し)
米連邦公開市場委員会[FOMC、17日まで]
(17日まではポジション調整のドル安と、利上げ警戒のドル高が交錯)

<17日・木>
07:45 ニュージーランド4-6月期GDP統計
(商品相場の下落や中国など世界減速が重石)
08:50 日8月貿易収支[通関統計]
(中国など世界減速が輸出の悪材料。輸入も原油下落が金額を抑制)
17:30 英8月小売売上高
(資源下落や賃金と住宅市場の改善などがサポート要因)
21:30 米8月住宅着工件数
(前月の8年ぶり大幅増加の反動減速に警戒感。先行指標の許可件数も前月に悪化)
23:00 米9月フィラデルフィア連銀景況指数
(同じ9月の消費者信頼感は大幅に悪化。中国など世界減速や米株安、米利上げ警戒が重石)
27:00 FOMC[米連邦準備制度理事会]政策金利、経済予測の発表
27:30 イエレンFRB議長、記者会見
(利上げ、10-12月の利上げ示唆によるドル高と、材料出尽くしによるドル安で上下動も)

<18日・金>
10:30 中国8月新築住宅価格
(利下げなどで住宅市場は部分的に下げ止まりも)
21:30 加8月消費者物価指数
(資源下落などがマイナス要因。カナダ・ドルの下落が過度な下振れを抑制)
23:00 米8月景気先行指数
(中国など世界減速による先行きの成長鈍化シグナル警戒)
32:30 スティーブンス豪中銀総裁、議会証言
(中国減速などによる先行きの利下げ示唆や、豪ドル安支持の発言が豪ドルの上値を抑制)


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