今週の為替相場展望

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今週8月31日-9月4日週の為替相場は、ドル安やリスク回避の円高歯止めと、世界的な市場混乱の「2番底」を警戒した神経質な地合いが続く。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の基準線120.97円前後、40週(200日)移動平均線120.86円前後、転換線120.68円前後などでのドル底固めをにらんだ展開となる。

ただし、13週移動平均線などの方向性が下向きに転じてくるなど、ドルの上値は重くなってきた。

ドルの戻り売りの増大による「2番底トライ」の可能性は常に警戒されそうだ。

今週の焦点は、まず世界株の反発の持続性となる。

混乱の震源地である中国では、9月3日に戦勝70周年の記念パレードが予定されている。

それまでは中国共産党が威信やメンツをかけて、株価テコ入れや景気対策を強化させるという思惑がくすぶっている。

中国では1日にPMI指標が予定されている。

またもや減速リスクが警戒されるものの、すでに一定の悪化は織り込まれてきた。

そのため懸念ほど下振れしなかったり、悪化の場合でも景気対策の期待感などにより、リスク回避の歯止めにつながる可能性がある。

もちろん、今後の9月相場では日本でも株安やドルなどの外貨安の「2番底」トライの警戒感が消えていない(円は2番天井)。

しかし、前週からは各国での政策期待や、米国経済の打たれ強さなどを受けて、過度な悲観が一服してきた。

慎重ながらも「2番底不安」から、「早期の2番底確認によるアク抜け待望論」が高まりつつある。

そのため、次なる株安やドル安(外貨安)局面では、狼狽売りや投資手控えの一方で、押し目買い需要が強まる可能性もある。

今週の注目は4日の米雇用統計。

前週末には米FRBの御意見番であるフィッシャー副議長が「米国経済は良好」と自信を示した。

現在は中国発の世界減速や市場混乱が不安視されているが、その中で米国が改めて世界経済の盟主国としての存在感をアピール。

GDP規模で米国の追い抜きを図ろうとしてきた中国を一気に引き離す形で、米雇用統計では底堅い数字が示され、9月利上げを前進させる可能性も消えていない。

もちろん、9月利上げが再燃すると、またもや世界株安やリスク回避の円高を招く短期混乱の余地がある。

しかし、現在は前週に日銀の黒田総裁が「中国減速に過剰悲観になり過ぎている」と発言したように、中国懸念による株安や円高はオーバーシュートの側面も強い。

その中で米国経済が雇用統計などの改善などで、「中国減速にも揺るがない打たれ強さ」を誇示。

粛々と金融政策の正常化に向けた小幅な利上げに着手することで、逆に世界経済の安定への安心メッセージを送る可能性も消えていない。

その場合は緩やかながらも、改めて日本の株高とドル高・円安の軌道回帰が後押しされていく。

もちろん、前週の市場混乱の後遺症は根深い。

短期的にはちょっとした悪材料により、株安と円高がぶり返す不安定さが警戒されるだろう。

その他、今週は原油下げ止まりの持続性(豪ドルやNZドル、カナダ・ドル、南アフリカ・ランドなどの資源国通貨を下支え)、1日の豪中銀会合での先行き利下げ示唆による豪ドル安、3日のECB理事会での物価再下落警戒や緩和継続メッセージなどによるユーロ安の可能性などが注視されそうだ。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<31日・月>
08:50 日7月鉱工業生産[速報]
(7月までは輸出などが持ち直し。在庫調整の進展度合いが焦点)
10:30 豪4-6月期企業営業利益、豪7月民間部門信用
(中国減速や資源相場の下落が重石。金利低下や豪ドル安が過度な下振れを抑制も)
18:00 ユーロ圏8月消費者物価指数[速報]
(資源下落やユーロ高などが物価を抑制。ユーロの重石に)
22:45 米8月シカゴ購買部協会景気指数
23:30 米8月ダラス連銀製造業活動指数
(中国などの世界減速懸念が悪材料。米国の内需回復や原油安などで抵抗力も)

<1日・火>
08:50 4-6月期法人企業統計調査
(設備投資は緩やかながらも改善傾向。株安・円高を抑制の余地)
10:00 中国8月製造業/非製造業PMI
10:45 中国8月財新メディア製造業PMI[確報]
10:45 中国8月財新メディア非製造業PMI
(減速懸念が根強い。その分だけ少しでも下げ渋ると、リスク選好のサプライズ)
10:30 豪4-6月期経常収支、豪7月住宅建設許可件数
(中国減速や資源相場の下落が重石。金利低下や豪ドル安が過度な悪化を抑制も)
13:30 オーストラリア中銀、政策金利発表
(中国減速や資源下落などを懸念し、先行きの利下げ示唆なら豪ドル安に)
16:50 仏8月製造業PMI[確報]
16:55 独8月雇用統計
16:55 独8月製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏8月製造業PMI[確報]
18:00 ユーロ圏7月失業率
(中国減速や人民元切り下げ、ユーロ安の一服などが重石に。資源下落や米国回復はプラス)
17:30 英8月製造業PMI
(中国などの世界減速懸念や株安、来年の利上げ警戒などが悪材料)
21:30 加6月及び4-6月期GDP統計
(産油国だけに資源下落は重石。一方で雇用や住宅などは改善傾向も)
22:45 米8月製造業PMI[確報]
23:00 米8月ISM製造業景況指数
(中国などの世界減速や原油安による資源業界への打撃が懸念材料。内需回復は下支え要因)

<2日・水>
10:30 豪4-6月期GDP統計
(中国減速や資源下落などが悪材料。ただし、一定の悪化は織り込まれる)
21:15 米8月ADP雇用統計
(中国などの世界減速や資源業界のリストラが悪材料。内需関連の底堅さが過度な下振れを抑制)
21:30 米4-6月期単位労働コスト[改定値]
(最低賃金の引き上げや雇用の質改善などが上昇要因に)
23:00 米7月製造業受注指数
(耐久財受注は改善。自動車販売は7月として10年ぶりの高水準だった)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(前週は在庫減少。在庫減少が続くと原油急落に歯止め)
27:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック]
(中国など世界減速が懸念材料。ただし、前週末にFRB副議長は「米経済は良好」と自信を示す)

<3日・木>
10:30 豪7月貿易収支、豪7月小売売上高
(中国減速や資源下落が悪材料。ただし、住宅や雇用の改善などで内需には抵抗力も)
16:55 独8月非製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏8月非製造業/総合PMI[確報]
17:30 英8月非製造業PMI
18:00 ユーロ圏7月小売売上高
(資源下落や雇用・賃金の回復、住宅改善などで内需サービス関連には抵抗力も)
20:45 欧州中銀、政策金利発表
21:30 ドラギECB総裁、記者会見
(資源下落やユーロ安一服、世界減速などで物価下落圧力。緩和継続を示唆ならユーロ安に)
21:30 米7月貿易収支
(世界減速が輸出を圧迫。GDPに悪影響。資源下落が輸入抑制で赤字の拡大は限定的にも)
21:30 米新規失業保険申請件数
22:45 米8月非製造業/総合PMI[確報]
23:00 米8月ISM非製造業総合指数
(緩やかな改善傾向の持続焦点。新学期セールなども良好)

<4日・金>
21:30 加8月雇用統計
(産油国であり、資源下落は悪材料。中国など世界減速も重石)
21:30 米8月雇用統計
(中国などの世界減速や資源業界のリストラが悪材料。内需関連の底堅さが過度な下振れを抑制)
G20財務相・中央銀行総裁会議[5日まで、トルコ・アンカラ]
(世界的な減速や市場混乱への国際協調に期待。一方で失望や周辺でのテロなどは警戒)


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