今週の為替相場展望

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今週8月10日-14日週の為替相場は、ドルやポンドの先高余地を見据えた調整下落を経ながらの底固めと下限の切り上がり、ユーロの当座の底入れ、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルといった資源国通貨の根強い戻り売り圧力をにらんだ展開が続く。

ドル/円の週足テクニカルでは、13週移動平均線123.24円前後、一目均衡表の転換線123.06円前後、基準線122.01円前後などを下値メドとしたドルの押し目買い地合いの継続と、緩やかな下限の切り上がりの持続性が焦点になりそうだ。

引き続き125円の節目にかけては、ドル戻り売りの圧力が根強い。

しかし、その分だけ、ドル高相場の過熱感や達成感が醸成されないため、ドルの下値固めを経たあとの先行き130-135円方向へのドル高エネルギーが蓄積される可能性がある。

今週の焦点は、前週末の米雇用統計を受けたFRB利上げ時期の市場判断。

雇用統計は予想を下回り、失業率も横這いとなったが、前月雇用統計は上方修正された。

平均時給も前月比プラスを回復している。

9月利上げの決め打ちにはならなかったが、9月利上げの可能性が残されたことや、12月にかけての利上げ観測が残ることから、「ドルが下がれば買い」という押し目買い地合いは維持される。

ただし、米雇用統計のあとに、米10年債金利は上げ渋りとなった(債券価格は下げ渋り)。

雇用の伸び悩みのほか、資源下落によるインフレの抑制や、9月に利上げされた場合の米国経済の減速リスクなどが反映されている。

米債金利の伸び悩みは、ドル/円でもドルの上値を抑えるものだ。

その反面、金利の安定化は米国の経済や株価を下支えるもので、ドル/円、クロス円でのリスク回避による円高圧力を抑制していく。

今週は米国債の入札のほか、米小売売上高などの経済指標が予定されている。

ドル/円はこうしたイベントと、それを受けた米債金利の動向に一喜一憂となり、「夏枯れ」とあいまってレンジ内での上下動が続きそうだ。

今週の英国では12日に失業率が予定されている。

英国では雇用や賃金が改善傾向にあり、ポンドの下支え要因となりやすい。

前週の英国中銀・金融政策委員会では早期の英利上げ観測が後退したが、来年に向けた利上げ観測は残存したままだ。

さらに英中銀総裁は前週、ポンド高をさほど重要視しない姿勢を示唆した。

ポンド/ドルは根強いドル高によってポンドの上値は重いが、ポンド/円については、調整下落を経ながらの下限切り上がりと先高余地が注目されるだろう。

今週の欧州では、13日に欧州中央銀行議事要旨(7月16日分)、14日に4-6月期のGDPが公表される。

ギリシャ債務危機の一服で当面の追加緩和見送りが示唆されたり、欧州経済の回復が示唆されるようなら、改めて中長期スパンでのユーロの底入れが後押しされていく。

ただし、ユーロ/ドルはポンド/ドルと同様、米利上げ観測などによる根強いドル高が重石となる。

一方、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨は、12日の中国指標に注目が集まりそうだ。

株価対策や米欧経済の回復などにより、減速ペースが緩和されると、こうした資源国通貨の自律反発が支援されやすい。

ただし、先行き原油を始めとした商品相場の下落圧力や、中国を始めとした新興国経済の減速リスクは根強い。

原油などが一旦の底入れとなったり、中国で本格的な景気刺激策が発動されない限りは、資源国通貨の戻り売り圧力や上値の重さが警戒されるだろう。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<10日・月>
08:50 日6月国際収支統計
(原油安などが輸入抑制。経常黒字の緩やかな回復が円安ペースを制御)
15:00 日7月景気ウォッチャー調査
(訪日外国人の増加や猛暑、ボーナス増加などが内需回復支援も。日本株を支援)
19:00 OECD主要国6月景気先行指数
(中国を始めとした世界減速の角度と期間をにらむ)
22:00 ロックハート・アトランタ連銀総裁、同連銀主催会合で講演
25:25 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演
(前週は9月利上げを示唆でドル高支援。米雇用統計の結果を受けた最新判断焦点)
23:00 米7月労働市場情勢指数[LMCI]
23:00 米7月雇用トレンド指数
(7月雇用統計は伸び悩むも、緩やかな回復トレンドを保つ)

<11日・火>
10:30 豪7月NAB企業景況感指数、企業信頼感指数
(金利低下や豪ドル安などが支援材料。中国減速や資源下落は重石)
18:00 独8月ZEW景況感指数
(ギリシャ債務危機の一服や資源下落、米国回復などが支援材料。中国減速は悪材料)
21:15 加7月住宅着工件数
(雇用改善、金利低下、米国の住宅回復余波などがプラス要因に)
21:30 米4-6月期非農業部門労働生産性[速報]
21:30 米4-6月期単位労働コスト[速報]
(4-6月期の雇用コスト指数は低下し、一時的なドル安材料となっていた)
26:00 米財務省3年債入札
(米利上げ観測の中での需要焦点。低調なら金利上昇とドル高に)

<12日・水>
10:30 豪4-6月期賃金コスト指数
(雇用者数は回復傾向。下げ止まりなら豪ドルの短期反発を支援)
14:30 中国7月小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資
(株価対策や米欧回復による景気減速のペース緩和が焦点に)
17:30 英7月雇用統計、ILO失業率
(英国の雇用は回復傾向。来年の利上げ観測がポンド押し目買い地合いを支援も)
18:00 ユーロ圏6月鉱工業生産
(量的緩和や過去のユーロ安の累積効果、資源再下落などがサポート要因に)
19:00 ロウ豪中銀副総裁、講演[パース]
(中国減速や資源下落による悪影響に懸念が示されると豪ドルを圧迫)
21:30 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、講演
(米雇用統計を受けた最新の利上げ時期判断が焦点に)
23:00 米6月雇用動態調査[JOLT]
(前週末の7月雇用統計では、6月分が上方修正されていた)
26:00 米財務省5年債入札
(米利上げ観測の中での需要焦点。低調なら金利上昇とドル高に)

<13日・木>
07:45 NZ7月食品価格指数
(根強い商品相場の下落圧力がNZドルの上値抑制要因に)
08:50 日6月機械受注統計
(中国減速による設備投資への影響警戒。回復維持なら、株高・円安地合いを支援)
20:30 欧州中央銀行議事要旨[7月16日分]
(ギリシャ債務危機の一服を受けた前向きな景気判断焦点。追加緩和後退ならユーロ高に)
21:30 米7月小売売上高
(7月の米自動車販売は同月として10年ぶりの高水準。住宅回復や商品相場下落もプラス材料)
21:30 米新規失業保険申請件数
(7月には40年ぶり低水準にまで改善。改善持続とテクニカルな反動悪化をにらむ)
26:00 米財務省30年債入札
(米利上げ観測の中での需要焦点。根強い需要なら金利低下とドル安に)

<14日・金>
07:45 NZ4-6月期小売売上高指数
(商品相場の下落や中国減速などがマイナス要因に)
11:15 ケント豪中銀総裁補佐、講演[ブリスベン]
(中国減速や資源下落による悪影響に懸念が示されると豪ドルを圧迫)
14:30 仏4-6月期GDP統計[速報]
15:00 独4-6月期GDP統計[速報]
18:00 ユーロ圏4-6月期GDP統計[速報]
(量的緩和や過去のユーロ安の累積効果、資源下落などで回復期待)
21:30 米7月生産者物価指数
(資源下落やドル高が物価抑制。金利低下とドル安材料にも)
22:15 米7月鉱工業生産
(7月の米自動車販売は同月として10年ぶりの高水準。夏季の電力需要などもプラスに)
23:00 米8月ミシガン大学消費者信頼感指数[速報]
(株価下落や利上げ警戒、企業収益の悪化による先行き懸念などが重石。原油安はプラス)


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