今週の為替相場展望

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今週8月3日-7日週の為替相場は、ドルやポンドの先高余地を見据えた調整下落を経ながらの底固めと下限の切り上がり、ユーロの当座の底入れ、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルといった資源国通貨の根強い戻り売り圧力をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線123.14円前後、13週移動平均線122.89円前後、基準線121.26円前後などを下値メドとしたドルの押し目買い地合いの継続と、緩やかな下限の切り上がりをにらんだ流れが続く。

引き続き125円の節目にかけては、ドル戻り売りの圧力が根強い。

しかし、その分だけ、ドル高相場の過熱感が醸成されず、ドル高相場の終焉を示す最終クライマックス的なドル高オーバーシュートが先送りされていく。

投機ポジション面でも、一方向へのドル・ロング(買い持ち)と円ショート(売り持ち)の偏り膨張を抑制。

リスク回避局面などでのポジション手仕舞いによるドル安・円高のショックが和らぐことで、短期的な売買の回転が繰り返されながら、ジワリとドルの下値が切り上がるトレンドが長期化される可能性を秘めている。

今週の注目は、週初から相次ぐ中国、欧州、米国などの経済指標。

それぞれ失望と改善に一喜一憂となるが、6月後半からのギリシャ・中国発の混乱や、米国企業の収益悪化などで、当座の悪材料に対する織り込みも進捗してきた。

もちろん、世界減速への懸念は根強い。

前週の中国株再暴落などのように、おりにふれてリスク回避の円急騰に直面する不安定さは残されている。

それでも米国や英国では来年に向けての利上げが固まりつつあり、ドルやポンドは「下がれば買い」という押し目買い地合いが支援されていく。

ユーロについても、ドイツは中国向け輸出依存度が高いだけに、中国の減速によって「ドイツ国内の内需底上げ」や「ユーロ圏内の成長支援」へと政策の軸足が移行してきた。

ユーロ安頼みによる輸出振興のインセンティブが後退するため、ユーロ/ドルはともかく、ユーロ/円では来年に向けたユーロの底入れと、今後のユーロ高の伸びシロが注目されそうだ。

ドイツの中国減速による外需危機感は、11月にかけてギリシャの債務減免を容認する可能性があるなど、「ユーロ域内経済の安定化」に配慮した態度軟化も想定される。

今週の最大の注目は、7日の米7月雇用統計。

前週末には米国の4-6月期雇用コスト指数が大きく予想を下回り、改めて賃金の伸びの鈍さが確認された。

7月以降の米企業決算発表では「先行指標」である企業収益の悪化が相次いでおり、「遅行指標」の賃金も抑制されるリスクをはらむ。

ただし、賃金については、小売業などで最低賃金の引き上げが相次いできた。

米国では内需改善などにより、業種によっては人手不足も見られ始めている。

7月の賃金は4-6月の低迷の反動により、懸念ほどには低迷しない可能性も残されている。

雇用統計自体は、週間の新規失業保険申請件数が40年ぶりの低水準へと改善してきた。

7月は独立記念日連休や、季節的な工場のメンテナンス・設備更新による操業停止が雇用減少の撹乱要因となるが、緩やかな雇用回復のトレンド自体は維持されそうだ。

7月の雇用統計が伸び悩んでも、年後半の年末商戦にかけては、季節的に雇用は先行き盛り返す期待感が残されている。

その他、4日には豪州中銀の金融政策委員会が予定されている。

豪州経済は中国減速や商品下落が打撃となっており、先行き利下げ示唆の可能性が焦点となりそうだ。

利下げ見送りで短期的に豪ドルが自律反発となっても、根強い戻り売り圧力が警戒されやすい。

一方、6日の英国中銀・金融政策委員会は、来年の利上げ地ならし前進が注目されるだろう。

利上げ賛成票の復活や、物価見通しの上方修正などが、ポンド高を促す可能性がある。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<3日・月>
10:45 中国7月財新メディア製造業PMI[確報]
(減速懸念が根強い。一方で悪化の場合は景気刺激策への期待喚起も)
16:55 独7月製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏7月製造業PMI[確報]
(ギリシャ債務危機の一服や資源下落、量的緩和の持続などで底堅さも)
17:30 英7月製造業PMI
(雇用・賃金の改善や住宅堅調、資源下落などが支援材料に)
21:30 米6月個人所得/個人支出
(住宅や自動車販売は改善傾向。雇用回復も消費を下支え)
21:30 米6月PCEデフレーター
(前週末は雇用コスト指数が大きく予想を下回り、ドル安材料となっていた)
22:45 米7月製造業PMI[確報]
23:00 米7月ISM製造業景況指数
(同じ7月のシカゴPMIは大幅改善。資源下落や雇用改善、欧州復調などがプラス要因)

<4日・火>
10:30 豪6月貿易収支
10:30 豪6月及び4-6月期小売売上高
(中国減速や資源下落などが悪材料に。豪ドル安や金利低下は景気を下支え)
13:30 豪中銀、政策金利発表
(中国減速や資源下落などにより、利下げ示唆や豪ドル安志向の強調が目立つと豪ドル圧迫)
15:00 英7月ネーションワイド住宅価格
17:30 英7月建設業PMI
(英国の住宅指標は改善傾向。利上げ前の駆け込み需要も)
23:00 米6月製造業受注指数
(6月の耐久財受注は改善。ただし、設備投資の先行指標は伸び悩んでいた)

<5日・水>
07:45 NZ4-6月期雇用統計
(商品下落や中国減速などが重石)
10:45 中国7月財新メディア非製造業PMI
(株価混乱などが悪材料。大幅悪化の場合は景気刺激策への期待を喚起)
16:55 独7月非製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏7月非製造業/総合PMI[確報]
17:30 英7月非製造業PMI
18:00 ユーロ圏6月小売売上高
(欧州や英国の内需指標は改善傾向。資源下落や金利低下などが下支え)
21:15 米7月ADP雇用統計
(週間の失業保険申請は40年ぶり低水準に改善。夏季の工場メンテ・設備更新休業は下振れ材料)
21:30 米6月貿易収支
(欧州復調などで輸出復活も。資源下落が輸入抑制で、貿易赤字は縮小改善の余地)
22:45 米7月非製造業/総合PMI[確報]
23:00 米7月ISM非製造業総合指数
(株安やガソリン価格の下げ渋りなどがマイナス材料)

<6日・木>
10:30 豪7月雇用統計
(中国減速や資源下落などが悪材料に。豪ドル安や金利低下は景気を下支え)
14:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[7日まで]
(現状維持や当面の利下げ見送り姿勢が失望円高にも。原油安や中国減速の政策影響焦点)
15:00 独6月製造業受注
16:30 独7月建設業PMI
17:30 英6月鉱工業生産、製造業生産
(欧州や英国の内需指標は改善傾向。資源下落や金利低下などが下支え)
20:00 英中銀、政策金利発表
20:00 英中銀四半期インフレ報告
20:45 カーニー英中銀総裁、記者会見
(利上げ賛成票の復活や物価見通しの上方修正、来年の利上げ地ならしなどがポンド支援も)
21:30 米新規失業保険申請件数
(40年ぶり低水準の改善持続と反動調整的な悪化=増加をにらむ)

<7日・金>
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果発表]
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(現状維持や当面の利下げ見送り姿勢が失望円高にも。原油安や中国減速の政策影響焦点)
15:00 独6月鉱工業生産
(過去のユーロ安の累積効果や量的緩和、資源下落などが支援材料)
21:30 加6月住宅建設許可
(米国の住宅回復余波や金利低下などがプラス要因に)
21:30 加7月雇用統計
(カナダの雇用は改善傾向も、原油再下落や中国減速などがマイナス要因に)
21:30 米7月雇用統計
(週間の失業保険申請は40年ぶり低水準に改善。夏季の工場メンテ・設備更新休業は下振れ材料)


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