今週の為替相場展望

ここでは、「今週の為替相場展望」 に関する記事を紹介しています。
今週7月27日-31日週の為替相場は、ドルのやポンドの上値が重くなるなかでの下値固め継続と、ユーロの下げ止まり、根強い豪ドルやNZドル、カナダ・ドルといった資源国通貨の戻り売り圧力をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線123.14円前後、基準線121.26円前後などを下値メドとしたドルの押し目買い地合いの継続と、緩やかな下限の切り上がりをにらんだ流れが続く。

ここに来て短中期のトレンドラインを示す週足の転換線は、方向性が6月以降の横這い化から上向きへと向かい始めた。

125円の節目にかけては戻り売りの圧力が根強い一方、中長期スパンでの125円の上抜けに向けた「底固め」が焦点となる。

今週の注目は、週明けから相次ぐ独米英の経済指標。

それぞれ改善が予想されており、ユーロ、ドル、ポンドの押し目買い地合いの持続が意識されやすい。

もっとも米国株については、企業決算の悪化のほか、FRBによる9-12月にかけての利上げ観測が重石となっている。

今週は28-29日のFOMCが警戒されており、それまで下落が続くようなら、おりにふれてリスク回避の円高圧力が残る。

ユーロ/円やドル/円、ポンド/円も上値が抑えられたり、短期的に下押しが強まる不安定さも想定されるだろう。

今週の最大の注目は28-29日の米FOMC。

現在は米国株の下落といったリスク要因がある一方、米国の経済指標改善やギリシャ債務危機と中国株安の一服といったプラス材料がある。

年後半にかけて米国や世界の経済には不透明要因があるなか、FRBが今のうちに「金融政策の正常化」を一歩でも進めておく可能性は否定できない。

先行きの市場混乱を出来る限り抑制するため、米国株の下落などの世界株安は「通過儀礼のための産みの苦しみ」として静観しながら、9月利上げのメッセージを明確化させる可能性がある。

その場合は緩やかなドル高が再燃。

米国株の下落がクロス円での円高、原油や金などの下落が資源国通貨の下落材料となる可能性はあるものの、「9月利上げの織り込み」が進展するに連れて、市場は落ち着きを取り戻していく余地が残されている。

反対にFOMCで株安などの市場混乱や、米国の企業決算でのドル高影響の深刻さなどに配慮し、9月利上げが決め打ちされないと、短期的にドルは急落。

ただし、米国株は反発に転じることで、クロス円が主導する形で円高が抑制されたり、円安に振れるシナリオも無視できない。

日本に関しては、前週の貿易収支で中国減速などによる輸出の伸び悩みが確認された。

需給面でのドル安・円高圧力を抑制させるものだ。

一方で輸入サイドも原油急落や先行きの原発再稼動などで拡大一服が見込まれ、大きくドル高・円安を促すほどの需給インパクトは薄れてきた。

結果、しばらくドル/円はレンジ内での上下動が想定されやすい。

ただし、日本企業による海外企業の買収増加が、中長期スパンでドルやユーロ、ポンドなどの外貨を下支えしていく。

米英の利上げ観測や、ギリシャ債務危機の一服などは、日本の長期投資家による外国株、外国債券投資の拡大を後押しさせるものだ(ドル、ポンド、ユーロなどの押し目買い)。

国内メガバンクからは、「外貨預金を3年で5兆円拡大」といった営業目標も打ち出されており、日銀の異次元緩和や日本の株高局面が終了しない限りは、中長期スパンでの緩やかな円安トレンドが維持される。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<27日・月>
10:30 中曽日銀副総裁、熊本市で講演
14:00 中曽日銀副総裁、記者会見[熊本市]
(追加緩和の余地を示唆なら円安、当面の様子見を示唆なら円高)
17:00 独7月Ifo景気動向指数
(ギリシャ債務危機の一服や資源下落、ECBの量的緩和維持などが支援材料に)
21:30 米6月耐久財受注
(6月ISM製造業景況指数では「新規受注」が56.0となり、前月55.8から改善)

<28日・火>
17:30 英4-6月期GDP統計[速報]
(雇用・賃金の改善や住宅回復などが支援材料に)
21:30 加6月鉱工業製品価格、加6月原料価格指数
(6月は資源下落が一服となっていた。一方で基本的な物価低迷傾向は持続)
22:00 米5月S&Pケースシラー住宅価格指数
(米国の住宅指標は雇用の質改善や、割安物件の早い者勝ち的な購入需要などで良好)
23:00 米7月消費者信頼感指数
(雇用改善や原油再下落、ギリシャ・中国懸念の一服などが支援材料に)
26:00 米財務省2年債入札
(利上げ警戒で入札低調なら、金利の上昇とドル高を支援)
米連邦公開市場委員会[FOMC、29日まで]
(29日まではFOMC警戒がドル下支え。会合前のポジション調整によるドル安は警戒)
環太平洋連携協定[TPP]閣僚会合[31日まで、ハワイ]
(交渉進展なら日米の株高とリスク選好の円安に)

<29日・水>
06:00 ウィーラーNZ中銀総裁、講演
(前週の利下げに続き、追加利下げを示唆ならNZドルを圧迫)
17:30 英6月消費者信用残高、住宅証券融資残高、住宅ローン承認件数
(都市部の住宅は良好。利上げ前の駆け込み需要も焦点に)
23:00 米6月中古住宅販売成約指数
(米国の住宅指標は雇用の質改善や、割安物件の早い者勝ち的な購入需要などで良好)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(原油在庫が増加なら原油安と資源通貨安の流れを支援)
26:00 米財務省5年債入札
(利上げ警戒で入札低調なら、金利の上昇とドル高を支援)
27:00 米連邦公開市場委員会[FOMC]、政策金利・声明発表
(9月利上げ示唆ならドル高に。株安配慮などで9月慎重ならドル安で、クロス円は円高抑制)

<30日・木>
07:45 NZ6月住宅建設許可
(金利低下などで回復なら、NZドルの短期反発を支援)
08:50 日6月鉱工業生産[速報]
(中国減速などで輸出停滞なら、株安・円高に。輸出減は中長期スパンで円高抑制)
09:30 スティーブンス豪中銀総裁、講演
(中国懸念や資源安が重石。追加利下げを示唆なら豪ドルを圧迫)
10:30 豪6月住宅建設許可件数
(金利低下などで改善なら、豪ドルの短期反発を支援)
16:55 独7月雇用統計
18:00 ユーロ圏7月消費者信頼感[確報]
(ギリシャ債務危機の一服や資源下落、ECBの量的緩和維持などが支援材料に)
21:00 独7月消費者物価指数[速報]
(欧州物価は下げ止まり傾向も、資源下落やユーロ反発などが下振れ波乱の材料に)
21:30 米4-6月期GDP統計[速報]
(住宅改善や港湾スト終結による輸出回復などがプラス要因に)
21:30 米新規失業保険申請件数
(前週は40年ぶりの低水準に改善。改善持続と反動悪化をにらむ)
26:00 米財務省7年債入札
(利上げ警戒で入札低調なら、金利上昇とドル高を支援。FOMC次第では金利低下も)

<31日・金>
08:30 日6月全国消費者物価指数
(原油再下落の影響が出てくると、追加緩和期待の残存が円高抑制)
10:30 豪4-6月期生産者物価指数
(資源下落などで物価下落の圧力が根強い。豪ドルの上値を抑制も)
18:00 ユーロ圏7月消費者物価指数[速報]
(欧州物価は下げ止まり傾向も、資源下落やユーロ反発などが下振れ波乱の材料に)
21:00 南ア6月貿易収支
(世界減速や資源下落などが輸出の悪材料に)
21:30 米4-6月期雇用コスト指数
(緩やかな雇用改善や最低賃金の引き上げなどが雇用コストを押し上げも)
22:45 米7月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(雇用改善や原油再下落、ギリシャ・中国懸念の一服などが支援材料に)

<1日・土>
10:00 中国7月製造業PMI、非製造業PMI
(24日公表の民間PMIは悪化。減速警戒も、景気対策期待がリスク回避の円高を抑制)


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