今週の為替相場展望

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今週7月20日-24日週の為替相場は、ドル高やポンド高の持続と反動調整、根強いユーロの戻り売り圧力、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルといった資源国通貨の下値リスクをにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線122.56円前後、基準線121.26円前後などを下値メドとしたドルの押し目買い地合いの継続と、緩やかな下限の切り上がりをにらんだ流れが続く。

ここに来て短中期のトレンドラインを示す週足の転換線、基準線ともに、6月以来の横這い化から微妙な上向きへと向かい始めた。

基本的なレンジ内での上下動から、緩やかなドル高基調の再開が焦点となりそうだ。

注目は引き続きギリシャ債務問題と中国株のバブル崩壊の行方となる。

前週はいずれも危機対応の進展などで、混乱一服となってきた。

ただし、危機再燃の火種は残されており、日々のニュースを見極めながら、日米などの株高が維持できればリスク選好の円安、株安に転じるとリスク回避の円高という不安定な地合いが続く。

もっともドル/円については、6月からのギリシャ・中国発の市場混乱でも、120円の節目が維持された。

前週にはイエレン米FRB議長が改めて、年内の利上げに意欲を示している。

当座の米利上げ観測が残る限り、ドル/円は「ドルが下がれば買い」という押し目買い地合いが持続する。

今週に米国では22日に中古住宅販売、24日に新築住宅販売といった住宅指標が相次ぐ。

米国では雇用の質改善や、若年層を中心とした新世帯の増加、先行きの利上げと金利上昇前の駆け込み、割安物件の物色増加と品薄化などにより、住宅市場に回復傾向が見られている。

改めて改善が示されると、緩やかなドル高の流れが維持されやすい。

ドル/円については、前回の125円トライ局面で日銀の黒田総裁から円安牽制発言が飛び出した。

黒田氏は円安牽制の意図を明確に否定しているが、引き続き125円前後からは、日米の政策的な牽制にナーバスとなりやすい。

前週にはイエレンFRB議長が「ドル高でも米国の成長は続く」という強気発言を行ったが、目先は124-125円にかけてのドル戻り売り圧力の強まりと、上抜けた場合のドル高加速を巡る攻防が注視されるだろう。

また、ドルと同じアングロ・サクソン通貨であるポンドについても、来年にかけての利上げ観測がサポート要因となってきた。

今週は22日の英中銀金融政策委員会・議事録での「会合時点でのギリシャ危機配慮」が短期的なポンド安材料となる反面、来年にかけてのポンドの押し目買い地合いの高まりが注目されやすい。

ドル高、ポンド高と裏表で、ユーロは戻り売りの圧力が根強い。

ただし、ユーロ/円に関しては、来年以降の米国経済の「利上げやドル高などによる成長鈍化リスク」に対するヘッジ目的もあり、国内機関投資家などから逆張り的なユーロの押し目買い需要も目立っている。

欧州の債券市場では、ギリシャ危機の小康を受けて安全逃避によるドイツ国債への資金シフトが一服(金利は上昇)。

ドイツやその他の財政健全化国の欧州国債金利は、日本国債の金利を上回っている。

長期投資でいえばギリシャなどの高債務国を除くと、ユーロ圏各国の財政は日本よりも格段に健全。

ユーロ/ドルやユーロ/ポンドでのユーロ安リスクは残りながらも、ユーロ/円では「一定のユーロ安水準までのユーロ買い下がり我慢比べ」が投資テーマとして注目されやすい。

一方、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨は、中国減速リスクや構造的な原油相場の低位安定化が重石となる。

今週は21日に豪中銀政策委員会の議事録や22日に総裁会見、23日にNZ中銀政策会合が予定されている。

それぞれ先行きの利下げ示唆や実際の利下げによる豪ドル安、NZドルの持続と、いったんの材料出尽くしによる短期的な自律反発が焦点となりそうだ。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<20日・月>
[日本]海の日
(日本休場の場合、ちょっとした悪材料が出るとリスク回避の円高仕掛けが入りやすい)
17:00 ユーロ圏5月経常収支
(ユーロ安の累積効果などで黒字拡大ならユーロ下支え)
ギリシャ、ECBへ約35億ユーロの返済期限
(無事に償還となれば、ユーロ下げ止まりやリスク選好の円安支援)
米企業決算=ハリバートン,モルガン・スタンレー
(これまでの決算は金融を中心に良好。株高の過熱調整につながる決算失望は警戒)

<21日・火>
10:30 豪中銀理事会、7月議事録
(中国懸念などで先行き利下げ示唆なら豪ドル安。当面の様子見が示されると豪ドル高に)
26:00 カーニー英中銀総裁、講演
(来年にかけての利上げ地ならし前進ならポンドの押し目買いを支援)
米企業決算=IBM、ユナイテッド・テクノロジーズ、アップル、マイクロソフト
(ハイテク決算は期待高まる。その分だけ失望や好材料の出尽くしは警戒)

<22日・水>
10:30 豪4-6月期消費者物価指数
(資源下落や中国減速などで物価下落の圧力。ただし、豪ドル安は過度な物価低下を抑制)
12:05 スティーブンス豪中銀総裁、講演
(中国懸念などで先行き利下げ示唆なら豪ドル安。当面の様子見が示されると豪ドル高に)
17:30 イングランド銀行[英中銀]議事録
(ギリシャ危機の最中だけに利上げ票が消滅も。一方で来年の利上げ観測がポンド下支え)
23:00 米6月中古住宅販売件数
(割安物件の品薄化や利上げ警戒などにより、駆け込み的な住宅需要が改善支援)
ギリシャ、資産売却基金の設立を含む第2の改革案の法制化が必要
(法制化が進展すれば、ユーロ下げ止まりやリスク選好の円安支援)

<23日・木>
06:00 ニュージーランド中銀、政策金利発表
(会合までは利下げ警戒がNZドル安材料に。利下げの場合は材料出尽くしの短期反発も焦点)
08:50 日6月貿易収支[通関統計]
(夏季に向けた資源輸入の増加や、中国向けなどの輸出停滞が赤字押し上げも。円高を抑制)
17:30 英6月小売売上高
(雇用・賃金の改善傾向や住宅改善などにより、英国の内需は持ち直し傾向)
20:00 トルコ中銀、政策金利発表
(ギリシャ危機一服などで現状維持なら、トルコ・リラの反発地合いを支援)
21:30 米新規失業保険申請件数
(前週は改善の減少が再開。夏季の工場メンテナンスや設備更新による雇い止めは警戒)
時間未定 南ア中銀、政策金利発表
(利上げならランドを支援。見送りによるランド安リスクも排除はできず)

<24日・金>
07:45 NZ6月貿易収支
(食品価格下落や中国減速などが赤字要因にも.。NZドル安による赤字歯止め度合い焦点)
10:45 中国7月財新メディア製造業PMI[速報]
(株価対策などで持ち直しなら、資源国通貨高とリスク選好の円安を支援)
16:30 独7月製造業/非製造業PMI[速報]
17:00 ユーロ圏7月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
(ギリシャ債務危機が悪材料となるも、その後の危機後退の反映度合いが焦点)
22:45 米7月製造業PMI[速報]
(米国株の堅調さや内需改善、ギリシャ・中国危機の小康、原油再下落などがプラス要因)
23:00 米6月新築住宅販売件数
(雇用の質改善、新世帯形成の増加、利上げ前の駆け込み需要などが住宅市場を支援)


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