今週の為替相場展望

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今週7月13日-17日週の為替相場は、円高一服やドルの下値固め、当座のユーロ底入れの持続性をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、7月6-10日週に一目均衡表の基準線120.86円前後を一時的に割り込む場面があった。

しかし、最終的な週末には基準線や転換線122.38円前後を回復している。

両ラインともに方向性は横這い化となっており、まだ明確な方向性は見えにくい。

ドル安リスクは一服しても上値の重さに変わりはなく、引き続き両ラインに絡んだドルの下値固めと、日柄調整によるレンジ横這い、その後の緩やかなレンジ上方修正をにらんだ展開が続きそうだ。

今週も週明け早朝からは、ギリシャ債務問題が波乱要因となる。

すでに欧州連合(EU)は10日、ギリシャ政府が年金の支給抑制などを盛り込んだ新たな財政改革案を提出したことを前向きに評価した。

ギリシャ議会が増税法案の可決などの形で改革に着手する姿勢をみせれば、金融支援論議が前進する可能性が高まっている。

11-12日の週末に支援が進展すると、週明け早朝からユーロ高やリスク選好による円安地合いが維持されやすい。

一方でギリシャの議会で批判が噴出したり、ドイツなどが正式な支援継続に難色を示すといった障害が生まれると、波乱リスクが再燃。

またぞろ週明け早朝から、ユーロ急落やリスク回避の円全面高が加速される混乱余地も僅かな可能性で残されている。

とはいえ、5日ギリシャ国民投票以降のギリシャ債務危機でも、ユーロは底堅さを維持した。

ギリシャ問題の織り込み進捗が示唆されており、先行き予断は許さないものの、中長期スパンでのユーロの底入れを見極める展開が続く。

今週の週明けからは、中国株の動向も注目材料。

前週は中国株の暴落が、日本でも株安とリスク回避の円全面高を激化させる場面があった。

その後は株価対策で中国株は大幅反発となっており、今週に政策対応が強化されると、一旦の危機小康による中国株の持ち直しとリスク選好の円全面安、中国経済と相関性の高い資源国通貨(豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなど)の対円を中心とした自律反発が維持される。

さらに中国では今週15日に、4-6月期GDPなどの重要指標が相次ぐ。

改めて中国減速の深刻さが確認されることで、一次反応としてリスク回避の円高や資源国通通貨安につながる波乱余地をはらむ。

一方で二次反応としては、中国政府による指標の中身を精査したうえでの景気対策期待が拡大。

中国共産党は現在、「一党独裁体制の堅持」や「国民からの支持つなぎとめ」の重要な正念場を迎えており、党の威信をかけた国策による株式テコ入れの可能性も残されている。

もちろん、構造的な中国経済の矛盾リスクは大きい。

当座の政策対応は、「先行きの一段のバブル膨張と、反動混乱のマグマ増幅」を招く問題先送りの危うさを秘めている。

米国では今週、15-16日にイエレンFRB議長の議会証言が注目されそうだ。

10日の講演では年内利上げの基本姿勢を堅持する一方、想定外の事態が利上げ時期を左右する可能性に言及した。

まだ、9月か12月かの不透明感が強いが、議長が来年にかけての利上げ姿勢を後退させない限りは、中長期スパンでのドル高見通しが持続。

利上げ時期遅延の思惑が短期的なドル安を促す局面があっても、「ドルが下がれば買い」という押し目買い地合いが保たれそうだ。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<13日・月>
22:00 ユーロ圏財務相会合[ユーログループ、ブリュッセル]
(12日までにギリシャ問題進展ならユーロ高や円安が持続。難航や新たな問題浮上も警戒)
時間未定
中国6月貿易収支
(日米欧経済の復調や人民元安による輸出の持ち直し焦点。中国悲観の持続と一服を左右)

<14日・火>
10:30 豪6月NAB企業景況感指数、NAB企業信頼感指数
(雇用や住宅は改善傾向。6月はギリシャや中国懸念が重石にも)
14:00 日銀、政策委員会・金融政策決定会合[15日まで]
(中国・ギリシャ問題が一服なら影響限定。混乱激化なら今後の政策対応に注目集まる)
16:00 EU財務相理事会[ブリュッセルで]
(12日までにギリシャ問題進展ならユーロ高や円安が持続。難航や新たな問題浮上も警戒)
17:30 英6月消費者物価指数
(賃金上昇や住宅改善などが物価の下げ止まりを支援。ポンド反発などで物価伸び悩みも)
18:00 ユーロ圏5月鉱工業生産
(5月まではユーロ安や金利低下、量的緩和の効果などが下支え)
18:00 独7月ZEW景況感指数
(ギリシャ債務危機や中国株安などが悪材料。打たれ強さも焦点)
21:30 米6月小売売上高
(自動車などの5月改善の反動減速警戒。原油下げ止まりはガソリンスタンドの売上支援)
米企業決算 JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、ジョンソン・エンド・ジョンソン
(銀行収益は金利上昇による利ザヤ改善やトレーディング収益などがプラスに)

<15日・水>
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果発表、展望リポートの中間評価公表]
(中国・ギリシャ問題が一服なら影響限定。混乱激化なら今後の政策対応に注目集まる)
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(中国・ギリシャ問題や原油安が物価改善の重石に。失望円高と追加策示唆の円安焦点)
11:00 中国4-6月期GDP統計、6月小売売上高、6月鉱工業生産
(悪化警戒も、減速度合いを指標で精査したあとの景気対策に期待感)
17:30 英6月雇用統計、英5月ILO失業率
(英国の雇用は改善傾向。ギリシャ不安ポンド反発などによる伸び悩みは警戒)
21:30 米6月生産者物価指数
(原油下げ止まりや内需復調などが物価の低下を抑制。ドルを下支えも)
21:30 米7月ニューヨーク連銀製造業景況指数
(ギリシャ・中国問題や株安、FRB利上げ警戒などが重石。打たれ強さも焦点に)
22:00 加6月中古住宅販売件数
(先行指標の成約指数は連続改善から鈍化。中古販売は改善傾向も反動減速は警戒)
22:15 米6月鉱工業生産
(6月はISM製造業景況指数などが持ち直しを示していた)
23:00 イエレンFRB議長、下院金融委員会で半期に一度の議会証言
25:25 メスター・クリーブランド連銀総裁、講演
27:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック]
28:00 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、経済見通しについて講演
(ギリシャ・中国問題や米雇用の伸び悩みなどを受けた利上げ時期のヒントが焦点に)
米企業決算 バンク オブ アメリカ、インテル、ヤフー
(6月後半からの株安や決算鈍化懸念により、期待値のハードルは下がる)

<16日・木>
07:45 NZ4-6月期消費者物価指数
(伸び鈍化なら、改めて23日NZ中銀会合での利下げが意識される)
20:45 欧州中央銀行[ECB]金融政策発表
21:30 ドラギECB総裁、記者会見
(中国・ギリシャ問題が一服なら影響限定。混乱激化なら今後の政策対応に注目集まる)
21:30 米新規失業保険申請件数
(前週は独立記念日の連休要因などで増加=悪化。反動改善=減少が焦点)
23:00 米7月フィラデルフィア連銀景況指数
(ギリシャ・中国問題や株安、FRB利上げ警戒などが重石。打たれ強さも焦点に)
23:00 イエレンFRB議長、上院銀行委員会で半期に一度の議会証言
23:00 米7月NAHB住宅市場指数
(雇用の質改善や利上げ前の駆け込み、9月新学期前の引越し需要などがプラス材料)
27:00 カーニー英中銀総裁、講演
(来年にかけての利上げ示唆ならポンド高。ギリシャ・中国に懸念表明なら利上げ後退)

<17日・金>
17:00 欧州中央銀行[ECB]景気予測専門家調査
(ギリシャ問題などで下方修正ならユーロ安。ただし、前週にIMFは欧州に前向き予想)
21:30 加6月消費者物価指数
(6月の雇用指標は改善。通貨安も物価下げ止まりを支援も)
21:30 米6月住宅着工件数
(前月までの改善の反動鈍化警戒。雇用の質改善や利上げ前の駆け込み需要が下支え)
21:30 米6月消費者物価指数
(6月の賃金は伸び悩み。資源下げ止まりや内需回復などが過度な低下を抑制)
23:00 フィッシャーFRB副議長、講演
(ギリシャ・中国問題や米雇用の伸び悩みなどを受けた利上げ時期のヒントが焦点に)
23:00 米7月ミシガン大学消費者信頼感指数[速報]
(ギリシャ・中国問題や株安、FRB利上げ警戒などが重石。雇用回復は支援)


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