今週の為替相場展望

ここでは、「今週の為替相場展望」 に関する記事を紹介しています。
今週7月6日-10日週の為替相場は、根強いユーロ安や資源国通貨安(豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなど)、リスク回避の円高と、反動的な揺り戻しをにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線122.38円前後、基準線120.86円前後(いずれも先行きは切り上がり余地)が下値メドとして意識されやすい。

各ラインなどでのドル下げ止まりと値固め、日柄調整によるレンジ横這い化を経たあとの緩やかな取引レンジの上方修正が注視されるだろう。

今週の注目は、5日のギリシャ国民投票。

EUによる財政改革案に対し、僅差ながらも賛成が上回ると、当座のユーロ圏離脱などのリスクが後退。

週明け早朝からはユーロ反発やリスク選好の円安が想定される。

ただし、その場合、現在の反緊縮財政を掲げたチプラス政権は退陣に追い込まれたり、政権基盤が弱体化していく。

政治の不安定化リスクや、次回議会選までの政治空白の懸念などにより、二次反応としてはユーロ安やリスク回避の円高に振れる可能性も残されている。

さらに国民投票で財政改革への反対票が上回ると、ユーロ圏離脱の可能性が拡大。

本格的な債務不履行(デフォルト)の懸念が高まり、週明け早朝からはユーロ急落やリスク回避の円全面高という波乱シナリオが警戒されるだろう。

ドルに関しては、前週の6月雇用統計で雇用者数や平均賃金が伸び悩んだ。

米FRBによる9月利上げの観測が後退しており、ドルの上値の重さが意識されやすい。

その中で今週に米国の経済指標が底堅さを見せると、年後半や来年にかけての利上げ観測が保たれる。

中長期スパンでの「ドルが下がれば買い」という押し目買い地合いを支援しそうだ。

さらに8日にはFRBのFOMC議事録、10日にはイエレンFRB議長による講演が予定されている。

改めて9-12月にかけての利上げ姿勢が再確認されるようなら、ドルの下支え要因となりやすい。

ただし、現在はギリシャ債務危機や中国株の急落といった不透明要因が覆っている。

米国経済の先行きにも悪材料となるものだ。

その中でFRBが利上げ姿勢を示すと、世界市場の一段の混乱やドル高による米国経済の減速リスクを高めるリスクをはらむ。

そのため、イエレンFRB議長の講演などで、慎重なペースでの利上げが強調される可能性も残されている。

一方、円に関しては、前週に最新の6月短観が公表された。

大企業・製造業の想定為替レートのうち、主要なドルの買い手である「石油・石炭製品」という輸入企業は1ドル=119.44円となっている。

現在の日本では輸出が復調しているものの、依然として原発停止などにより、貿易赤字構造が定着したまだ。

輸入企業による「実需のドル買い」の影響度は依然として大きい。

その中で輸入企業の採算ラインを示す想定為替レートは、これまで一つの強力なドルの下値抵抗ラインとなってきた。

目先も119.44円にかけてのドル安局面では、石油関連などの輸入企業による「短期投機的でない、腰の据わったリアルなドル買い」がドルの下値ブロック要因として注視されそうだ。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<6日・月>
09:30 黒田日銀総裁、全国支店長会議で挨拶
(ギリシャ国民投票後に波乱相場なら政策対応が焦点に)
15:00 独5月製造業受注
(5月まではECB量的緩和やユーロ安などで欧州経済は持ち直し)
22:45 米6月非製造業/総合PMI[確報]
23:00 米6月ISM非製造業総合指数
(緩やかな雇用の改善や住宅回復、ガソリン価格の抑制などが支援材料に)
23:00 米6月労働市場情勢指数[LMCI]
23:00 米6月雇用トレンド指数
(6月雇用統計は小幅に予想を下回るも、緩やかな改善トレンドを維持)

<7日・火>
13:30 オーストラリア中銀、政策金利発表
(中国減速などによる先行き利下げの示唆や、通貨安志向の強化などが豪ドル圧迫)
15:00 独5月鉱工業生産
(5月まではECB量的緩和やユーロ安などで欧州経済は持ち直し)
17:30 英5月鉱工業生産
(欧州経済の復調や総選挙での与党大勝などが支援材料に)
21:30 加5月国際商品貿易
(原油伸び悩みや中国など新興国の減速による輸出低迷警戒)
21:30 米5月貿易収支
(港湾ストの反動や日欧復調などによる輸出の持ち直し焦点)
23:00 米5月雇用動態調査[JOLT]
(5月の雇用統計は改善。内需サービス関連を中心に雇用は緩やかな回復傾向)
26:00 米財務省3年債入札
(利上げ警戒とギリシャ不安などによる米債シフト下での需要焦点。金利動向がドル左右)
イラン核協議、合意期限[ウィーン]
(歩み寄りならイランの原油輸出再開が原油安に。資源国通貨にマイナス)

<8日・水>
08:50 日5月国際収支統計
(黒字回復傾向が円安を抑制)
20:30 オズボーン英財務相、予算案発表
(過度な緊縮財政が抑制なら景気回復を支援でポンド高に)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(原油生産の再開を受けた在庫度合いが原油先物と資源国通貨を左右)
26:00 米財務省10年債入札
(利上げ警戒とギリシャ不安などによる米債シフト下での需要焦点。金利動向がドル左右)
27:00 米連邦公開市場委員会[FOMC]議事録[6月16、17日分]
(6月会合後には9月利下げ観測後退。9月利上げが再燃ならドル高支援)

<9日・木>
10:30 中国6月消費者物価指数、生産者物価指数
(物価低迷なら追加緩和期待がリスク回避抑制。低下が行き過ぎるとデフレ懸念も)
10:30 豪6月雇用統計
(金利低下や豪ドル安などが下支え。中国減速は懸念材料)
20:00 英中銀、政策金利発表
(来年にかけての利上げ観測が中長期的にポンド下支え。ギリシャ危機の警戒度は注目)
21:15 加6月住宅着工件数
21:30 加5月新築住宅価格指数
(米国の景気回復が波及なら、カナダ・ドルの下げ止まりに)
21:30 米新規失業保険申請件数
(7月は工場の修理や設備更新による雇用抑制が,季節調整での悪化要因にも)
23:15 ブレイナードFRB理事、講演
26:00 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁、講演
(賃金伸び悩みやギリシャ危機、中国懸念による米利上げ時期への影響焦点)
26:00 米財務省30年債入札
(利上げ警戒とギリシャ不安などによる米債シフト下での需要焦点。金利動向がドル左右)
IMF、世界経済見通し改訂版発表[ワシントン]
(ギリシャ危機や中国減速などで下方修正なら、リスク回避の円高にも)

<10日・金>
10:30 豪5月住宅ローン約定件数、5月投資貸付
(利下げ効果や金利低下による住宅市場の改善度合い焦点)
16:00 トルコ5月経常収支
(リラ再下落か下げ止まり維持かの重要正念場)
17:30 英5月建設支出
(英国では都市部を中心に不動産市場が活況)
21:30 加6月雇用統計
(米国の景気回復が波及なら、カナダ・ドルの下げ止まりに)
24:35 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、講演
25:30 イエレンFRB議長、講演
(賃金伸び悩みやギリシャ危機、中国懸念による米利上げ時期への影響焦点)


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