今週の為替相場展望

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今週6月29日-7月3日週の為替相場は、ドル下値固めの持続性とユーロの持ち直しをにらんだ展開となる。

ポンドの調整下落と中長期スパンでの上値余地、NZドルなど資源国通貨の根強い戻り圧力も焦点となるだろうう。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の遅行スパン123.86円前後、転換線122.18円前後、基準線120.80円前後などが下値メドとなる。

こうした下値ラインを下限としたドルの値固めと日柄調整によるレンジ横這い化を経て、先行き取引レンジの上方修正が注目されそうだ。

前週末段階では、遅行スパンの方向性が微妙な上向き化へと転じてきた。

改めて「ドルが下がれば買い」という押し目買い地合いが示唆されている。

今週の注目は、27日に大詰めを迎えるギリシャ救済協議の行方。

27日のユーロ圏財務相会合を前にして、最終的な歩み寄りや返済期限・救済の延期観測などが浮上してきた。

週末に最悪の事態が回避されると、29日の週明け早朝からは一旦のユーロ高やリスク選好の円安が想定されやすい。

反対に交渉決裂やデフォルト(債務不履行)などのハプニングがあれば、週明けからリスク回避が激化。

前週には中国株が大幅下落となっており、世界株の急落がリスク回避の円全面高やユーロ安を加速させる波乱シナリオも完全には排除できない。

さらにはギリシャ救済が玉虫色となり、7-8月の債務返済期限にかけて不透明感を残す可能性もあり得る。

その場合は週明け早朝のユーロ高や円安は瞬間的にとどまる可能性があるだろう。

今週は7月2日に米国の6月雇用統計が公表される。

住宅回復などによる建設部門の改善期待のほか、自動車販売の好調さが関連製造業と販売ディーラーの雇用にプラスとなりやすい。

賃金についても、小売業などの最低賃金引き上げの広がりが下げ止まりを支援するだろう。

ただし、今回の雇用統計は4日の米独立記念日との兼ね合いから、2日の木曜日に公表が前倒しされる。

6月の月間統計を取りまとめるには時間が乏しく、季節調整の不十分さなどで思わぬ悪化となるリスクも無視できない。

さらに米国市場は、3日から連休入りとなる。

そのため2日の雇用統計改善がドル高を促しても、「連休前ポジショ整理」により、ドルが戻り売りに押される可能性も残されている。

一方、豪ドルやNZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨は、原油相場の伸び悩みや中国株のバブル調整警戒が重石となりやすい。

とくにNZドルは7月23日のNZ中銀会合にかけて、追加利下げの思惑が戻り売りの要因となる。

米FRBの9月利上げ観測もまた、対ドルでの資源国通貨のマイナス要因となる。

その反面、ポンドは来年の利上げ観測が下支えに作用。

今週の英国指標や1日の英中銀金融報告などで経済や物価の改善が確認されると、調整ポンド安を経ながらの先高余地が意識されそうだ。

日本については7月上旬以降、3月決算の企業による「株主向けの配当払い込み」が本格化していく。

今回は企業収益の大幅改善や株主還元策強化により、配当金額は記録的な高水準となる見込みだ。

その中で7月上旬には、配当資金を受け取った内外投資家による日本株への再投資や、海外勢による部分的な配当利益の本国送金(ドル転やユーロ転など)が、季節的な株高・円安要因となる可能性を秘めている。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<29日・月>
08:50 日5月鉱工業生産[速報]
(連休要因や中国減速で輸出伸び悩み懸念。需給面で円高抑制)
17:30 英5月住宅証券融資残高、英5月住宅ローン承認件数
(都市部を中心に英国の住宅は堅調)
18:00 ユーロ圏6月消費者信頼感[確報],鉱工業信頼感,業況判断指数
(ギリシャ不安や金利上昇、ユーロ安一服などで回復ペース鈍化)
21:00 独6月消費者物価指数[速報]
(緩和効果、雇用改善、住宅堅調などで物価は下げ止まり基調。ユーロ下支え)
23:00 米5月中古住宅販売成約指数
(4月は9年ぶり高水準に上昇。改善持続と反動鈍化をにらむ)

<30日・火>
07:45 NZ5月住宅建設許可
(利下げ効果で持ち直しなら、短期調整的なNZドルの自律反発も)
16:00 トルコ5月貿易収支
(欧州経済の復調などで輸出下げ止まりも。リラ反発の持続性にらむ)
16:55 独6月雇用統計
18:00 ユーロ圏5月失業率
(欧州の雇用は改善傾向。ギリシャ不安や金利上昇、ユーロ安一服の影響は警戒)
17:40 スティーブンス豪中銀総裁、講演[ロンドン]
(中国減速が豪経済に重石。追加利下げや豪ドル安志向を示唆なら豪ドル圧迫)
22:00 米4月S&Pケースシラー住宅価格指数
(4月は寒波反動や春季の住宅購入シーズンなどが支援材料)
22:45 米6月シカゴ購買部協会景気指数
(雇用や賃金の回復、原油高の抑制、金利上昇警戒の駆け込み投資などがプラス)
23:00 米6月消費者信頼感指数
(同じ6月のミシガン大消費者信頼感指数は、5カ月ぶりの高水準に上昇)

<1日・水>
07:00 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演[セントルイス]
(9月利上げ示唆や局地バブル警戒ならドル高地合いを支援)
08:50 日6月企業短期経済観測調査[短観]
(非製造業を中心に回復見込み。株高・円安のリスク選好をサポート)
10:00 中国6月製造業PMI
10:00 中国6月非製造業PMI
10:45 中国6月HSBC製造業PMI[確報]
(6月後半からの株価急落の影響警戒。緩和効果や日米欧の回復は支援材料)
10:30 豪5月住宅建設許可件数
(金利低下や豪ドル下落などが豪州経済の下支え要因に)
16:55 独6月製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏6月製造業PMI[確報]
(ギリシャ不安や金利上昇、ユーロ安一服などで回復ペース鈍化)
17:30 英6月製造業PMI
(雇用や賃金、住宅の回復などがプラス要因に)
18:30 英中銀金融安定報告書を公表[カーニー総裁記者会見]
(賃金や住宅の上昇による先行きのインフレ警戒焦点。ポンドを下支え)
21:15 米6月ADP雇用統計
(住宅回復や自動車販売の堅調さ、資源会社のリストラ一服などが支援材料)
22:45 米6月製造業PMI[確報]
23:00 米6月ISM製造業景況指数
(雇用や賃金の回復、原油高の抑制、金利上昇警戒の駆け込み投資などがプラス)

<2日・木>
10:00 NZ6月ANZ商品価格指数
(食品価格の下落が下振れ要因。追加利下げ観測によるNZドルの戻り売り圧力警戒)
10:30 豪5月貿易収支
(豪ドル安や米欧回復、資源安の一服などによる収支改善焦点)
17:30 英6月建設業PMI
(都市部を中心に英国の住宅は堅調)
20:30 ECB議事要旨[6月3日分]
(当面の政策様子見や景気と物価の改善に前向きならユーロを支援)
21:30 米6月雇用統計
21:30 米新規失業保険申請件数
(住宅回復や自動車販売の堅調さ、資源会社のリストラ一服などが支援材料)
23:00 米5月製造業受注指数
(航空機関連の低迷などで5月耐久財受注は伸び悩み)

<3日・金>
10:45 中国6月HSBC非製造業PMI
(6月後半からの株価急落の影響懸念。緩和効果は下支え要因)
16:00 トルコ6月消費者物価指数
(物価下げ止まりがリラ反発の持続性を左右)
16:55 独6月非製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏6月非製造業/総合PMI[確報]
18:00 ユーロ圏5月小売売上高
(ギリシャ不安や金利上昇、ユーロ安一服などで回復ペース鈍化)
[米国]独立記念日の振替休日
(3日からの米連休前には、ポジション整理の動き警戒)


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