今週の為替相場展望

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今週6月22日-26日週の為替相場は、ギリシャ債務問題など次第でユーロ高とリスク選好の円安、ユーロ安とリスク回避の円高に振れる不安定さが警戒される。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線122.18円前後、基準線120.86円前後などの方向への調整ドル安と、こうした節目ラインを下限としたドルの下値固め、日柄調整によるレンジ横這い化を経たあとの中長期スパンでのレンジ上方修正をにらんだ展開が続きそうだ。

今週の注目は、難航するギリシャ向け金融支援交渉の行方となる。

22日にユーロ圏首脳会議が緊急開催されるが、首脳会議が不調に終わり、支援期限の切れる月末を迎えた場合、ギリシャ政府の債務不履行(デフォルト)や、銀行破綻に伴う金融危機、ユーロ圏離脱が現実味を帯びる。

先行き予断は許さないが、何らかの歩み寄りや暫定措置による問題先送りとなれば、いったんのユーロ高やリスク選好の円安が見込まれるだろう。

反対にアクシデント的な交渉決裂となれば、短期的に市場が混乱。

ユーロ急落や世界株安、リスク回避の円全面高というシナリオも完全には排除できない。

もっともギリシャの債務不履行リスクは、過去3年の間に事前準備や織り込みも進捗してきた。

そのため最悪事態となっても、周縁国に連鎖的な金融債務危機が伝播しない限り、混乱は短期的にとどまる可能性がある。

混乱一巡のあとは、「悪材料の出尽くし」や「アク抜け」へと作用。

ユーロ高や世界株高、リスク選好の円全面安が後押しされるという二次反応も注目されるだろう。

米国では今週に重要経済指標が相次ぐ。

依然として米国指標は強弱混在が続いており、指標の内容に一喜一憂の不安定さに変わりはない。

しかも、ドルについては前週のFOMCを経て、米FRBによる9-12月にかけての1回の利上げは織り込みが進んできた。

さらに来年以降の利上げペースは緩やかになる姿勢が明示されており、当座はドルの上値の重さや、広範な通貨に対して積み上がってきたドルロング(買い持ち)ポジションの手仕舞い圧力が意識されやすい。

裏表でユーロの底入れやポンド、スイス・フランなどの復権が目立ち始めた。

ドイツや英国では物価や雇用の改善も見られており、ドル/円でのドル安・円高圧力を減殺させるユーロ/円やポンド/円、スイス/円などの上昇余地(円安余地)が焦点となる。

テクニカル面でも、ドル/円はすでに2007年の高値回復でいったんの達成感が見られ始めた。

かたや、こうした欧州通貨については、対円で2007-2008年の直近高値まで上値余地が残されている。

一方で資源国通貨については、中国減速懸念のほか、NZドルは追加利下げの思惑などから下押しの圧力が根強い。

今週は中国のPMIなどで中国の減速懸念が緩和されたり、景気刺激策の強化期待が高まるか否かが注目されそうだ。

その他、日本市場では株高に過熱調整の圧力が高まっている。

目先は国内と海外の4-6月決算や1-6月の半期決算を前にして、利益確定売りやポジション手仕舞い、買い手控えなどが警戒されやすい。

為替相場でもリスク回避の円高要因となるものだ。

しかし、7月の上旬からは、3月決算企業による「株主向けの配当払い込み」が本格化していく。

企業収益の大幅改善や株主還元策強化の中で、配当金額は記録的な高水準が見込まれている。

その中で7月上旬には、配当資金を受け取った内外投資家による日本株への再投資や、海外勢による部分的な配当利益の本国送金(ドル転やユーロ転など)が、季節的な株高・円安要因として注目されるだろう。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<22日・月>
15:30 クーレECB理事、講演[パリ]
欧州連合[EU]外相理事会[23日まで、ルクセンブルク]
(ギリシャの銀行支援策や債務返済問題の行方焦点)
23:00 米5月中古住宅販売件数
(先行指標の成約指数は、4月に9年ぶり高水準へと改善)
[中国]端午節のため休場

<23日・火>
10:45 中国6月HSBC製造業PMI[速報]
(緩和効果や米欧経済の回復による持ち直し焦点)
16:30 独6月製造業/非製造業PMI[速報]
17:00 ユーロ圏6月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
(ギリシャ不安や長期金利の上昇、ユーロ反発、株安などが重石)
21:30 米5月耐久財受注
(5月のISM製造業景況指数で「新規受注」は昨年12月以来の高水準に復調)
22:00 米4月住宅価格指数
(寒波反動や雇用の質改善、長期金利の低下などが支援)
22:45 米6月製造業PMI[速報]
(同じ6月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は昨年12月以来の高水準を回復)
23:00 米5月新築住宅販売件数
(5月は雇用統計や賃金が改善。利上げ前の駆け込み需要も焦点)
26:00 米財務省2年債入札
(利上げ警戒の中で入札低調なら金利上昇とドル高を支援)

<24日・水>
17:00 独6月Ifo景気動向指数
(ギリシャ不安や長期金利の上昇、ユーロ反発、株安などが重石)
21:30 米1-3月期GDP統計[確報]
(輸出減少や在庫投資の減少、資源関連の設備投資急減などが重石)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(夏季に向けて原油在庫の取り崩し進展なら原油高と資源通貨高、ドル安材料にも)
26:00 米財務省2年物変動利付債[FRN]、5年債入札
(利上げ警戒の中で入札低調なら金利上昇とドル高を支援)

<25日・木>
21:30 米5月個人所得/個人支出
(5月は自動車販売が10年ぶりの高水準。小売売上高も持ち直し)
21:30 米5月PCEデフレーター
(構造的な物価の落ち着きが、金利上昇とドル高を抑制も)
21:30 米新規失業保険申請件数
(改善=申請減少の持続と、テクニカルな反動悪化をにらむ)
22:45 米6月非製造業/総合PMI[速報]
(雇用や賃金の回復が下支え。金利上昇や株価の上げ渋りなどはマイナス材料)
26:00 米財務省7年債入札
(利上げ警戒の中で入札低調なら金利上昇とドル高を支援)
欧州連合[EU]首脳会議[26日まで、ブリュッセル]
(ギリシャ債務問題の進展や今後の対応など焦点)

<26日・金>
07:45 NZ5月貿易収支
(米欧経済の復調や商品相場の下げ止まり、通貨安などが下支え要因)
08:30 日5月全国消費者物価指数
(物価の伸びが鈍ければ、将来的な追加金融緩和の期待が円高抑制)
23:00 米6月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(速報は大幅改善。その後の米国株反落などは懸念材料)


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