今週の為替相場展望

ここでは、「今週の為替相場展望」 に関する記事を紹介しています。
今週4月27日-5月1日週の為替相場は、根強いドル戻り圧力と日米株の過熱調整などによる円高と、中長期スパンでのドル高や円安の基調持続をにらんだ展開が想定される。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線120.18円前後、13週移動平均線119.41円前後に上値を抑えられた展開が続いてる。

両ラインとも方向性は横這いが続いており、昨年と同様、5-8月はレンジ横這い相場が長期化するか。

あるいは先行き基準線114.82円(今後は切り上がりへ)や、雲の上限(7月に115円、10月に117.50円方向に位置)などへの調整ドル安に向かうかを見極める流れが続く。

今週の注目は、まず週明けからの日米などの世界株価動向。

中国株や欧州株を含め、世界的に「金融緩和バブル」の過熱警戒感がくすぶっている。

米国株は季節的に5月は株安が進みやすいほか、過去に日本の大型連休の前後では円高・株安が加速される波乱相場が観測されてきた。

根強いギリシャ不安などもあり、今週の為替相場は株価動向に一喜一憂の上下動が警戒される。

イベント面では、28-29日の米FOMCが注目材料となる。

米国では1-3月にドル安や原油安、世界減速などが景気悪化とインフレ低下を後押しさせており、利上げ時期の遅延示唆が意識されやすい。

短期的なドル安材料となるものだ。

一方で米国株には支援材料となり、クロス円ではリスク選好の円安要因となる。

ただし、現在は世界的な金融緩和競争により、緩和バブルのリスクが警戒されている。

その最中にFRBが過度に利上げ遅延の安心メッセージを送ると、リスク軽視の流れが後押しされてしまう。

FOMCで局地バブルが牽制されたり、年後半にかけての「金融政策正常化」に向けた利上げ姿勢が再アピールされるシナリオも消えていない。

その場合、改めて中長期スパンでのドルの押し目買い地合いが支援される。

反対に米国株には調整下落の材料となるもので、クロス円での「リスク回避の円高」は常に警戒されるだろう。

今週は米国の経済指標で、寒波などによる悪化からの反発力を見定める展開にもなる。

続いて注目は30日の日銀金融政策決定会合となる。

前週までには海外勢を中心に「追加緩和期待」による日本株買い(銀行株など)と円売りが観測されており、当面の緩和見送りが示唆されると、株安と円高が後押しされやすい。

一方で30日の日銀会合は、28-29日の米FOMC後という順番になる。

FOMCを受けて円高・株安が加速されているようであれば、日銀の黒田総裁が機動的に「市場との対話」を強化。

黒田総裁による物価2%目標達成への執念は強固であり、デフレ再燃や期待インフレの低下につながる円高・株安リスクに対しては、先行きの追加緩和示唆などのメッセージでブレーキを掛ける可能性をはらむ。

その他、今週以降もユーロ相場は、ギリシャ債務問題に一喜一憂の不安定さが続く。

6-8月にかけて債務返済期限が続くことになり、簡単にギリシャ問題は「アク抜け」とはならない。

ただし、材料としての織り込みや鮮度の低下も見られ始めた。

そのため、ユーロ/ドル、ユーロ/円ともに、おりにふれてポジション整理のユーロ買い戻し(ユーロショート=売り持ち)の巻き戻しが注目されそうだ。

欧州の経済自体は、年後半にかけて緩やかな回復観測が浮上しつつある。

また、今週は30日のNZ中銀の政策会合が開催される。

前週は総裁候補が緩和長期化を示唆し、先行き利上げの遅延観測がNZドルの下落を後押しさせた。

30日まではNZドルの戻り売り圧力が意識される反面、実際の会合後には「短期的な材料の出尽くし」によるNZドルの買い戻しも注目されそうだ。

同じ資源国通貨である豪ドルやカナダ・ドルに関しても、日々の材料で買い戻しと戻り売りが繰り返される不安定な地合いが続く。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<27日・月>
17:30 クーレECB理事、コンスタンシオECB副総裁、講演[プリュッセル]
21:00 コンスタンシオECB副総裁、プリュッセルの会議で講演
(ギリシャ問題や欧州の経済・物価動向への現状認識などが焦点)
22:45 米4月非製造業/総合PMI[速報]
(米国の指標は伸び悩みが続く。4月の消費者信頼感は改善)
26:00 米財務省2年債入札
(28-29日のFOMCを控え、入札低調なら金利上昇とドル高に)
米企業決算 アップル
(前週にナスダックは過去最高値を更新。一旦の利益確定売りには警戒)

<28日・火>
07:40 スティーブンス豪中銀総裁、講演
(先行きの利下げや豪ドル安希望発言などに警戒感)
17:30 英1-3月期GDP統計[速報]
(欧州と米国の減速などが重石)
22:00 米2月S&Pケースシラー住宅価格指数
(2月は寒波や港湾ストなどが悪材料。ただし、住宅価格は改善を維持も)
23:00 米4月消費者信頼感指数
(同じ4月のミシガン大消費者信頼感は、2007年以降で2番目の高水準)
26:00 米財務省5年債入札
(28-29日のFOMCを控え、入札低調なら金利上昇とドル高に)
連邦公開市場委員会[FOMC、29日まで]
(会合前はポジション調整的なドル安や、米株安とリスク回避の円高に警戒)

<29日・水>
07:45 NZ3月貿易収支
(資源安の一服などによる収支の改善焦点)
16:30 スウェーデン中銀、政策金利発表
(緩和スタンスの維持が北欧通貨安、欧州通貨安、ドル高にも)
21:00 独4月消費者物価指数[速報]
(原油安の一服やユーロ安などによる下げ止まり焦点。ユーロを支援も)
21:30 米1-3月期GDP統計[速報]
(寒波や港湾スト、資源業界の打撃などで下振れ警戒。ただし、一定の悪化は織り込みも)
23:00 米3月中古住宅販売成約指数
(3月の中古住宅販売は大幅に改善。ただし、成約指数は2月改善の反動警戒)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(在庫調整が確認されると、原油高、資源国通貨高、ドル安に)
27:00 米連邦公開市場委員会[声明発表]
(利上げ時期の遅延示唆がドル安に。局地バブル牽制なら、米株安と円高のリスクも)

<30日・木>
06:00 ニュージーランド中銀、政策金利発表
(前週は総裁候補が緩和継続示唆でNZドル安に。材料出尽くしのNZドル高も焦点)
08:50 日3月鉱工業生産[速報]
(米欧中の景気低迷などでの伸び悩み警戒。連休前調整の株安と円高の材料にも)
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
15:00 日銀、経済・物価情勢の展望[展望リポート]公表
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(当面の緩和期待の後退が円高リスク。物価見通し下方修正は、先行き緩和余地をつなぐ)
18:00 ユーロ圏4月消費者物価指数[速報]
(原油安の一服やユーロ安などによる下げ止まり焦点。ユーロを支援も)
21:30 米3月個人所得/個人支出
(米国の小売売上高は伸び悩みが続く。ただし、3月の自動車販売は改善していた)
21:30 米新規失業保険申請件数
(前週悪化の反動改善焦点。企業収益の減速は先行き雇用に悪影響)
22:45 米4月シカゴ購買部協会景気指数
(シカゴ周辺が拠点の自動車産業は復調傾向。原油安による資源業界の打撃も一服)

<1日・金>
08:30 日3月全国消費者物価指数
(原油安一服で物価持ち直しなら日銀緩和期待が後退)
10:00 中国4月製造業PMI
(同じ4月のHSBC製造業PMIは低迷。ただし、株高維持ならリスク回避を抑制)
10:30 豪1-3月期生産者物価指数
(豪州の物価は下落傾向。先行き利下げ観測が豪ドルの上値を抑制)
17:30 英4月製造業PMI
(欧州復調などによる持ち直し焦点。5月総選挙の不透明感は経済に重石)
22:45 米4月製造業PMI[確報]
(前月までの悪化の下げ止まり焦点。ドル安や資源業界の打撃、欧中減速なども一服)
23:00 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(速報は2007年以降で2番目の高水準だった。インフレ期待指数の持ち直しが焦点)


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