今週の為替相場展望

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今週4月13日-17日週の為替相場は、ドル/円などでの緩やかなドル高の再開と根強い戻り売り圧力、ユーロ安やポンド安の再開の持続性、NZドルや豪ドル、南アフリカ・ランドといった資源国通貨の下げ止まりを見極めていく展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線120.08円前後、13週移動平均線119.21円前後に絡み合う形でのドル値固めが維持されるか。

あるいは完全に下抜け、各ラインが当面の上値抵抗線になるかの緊迫攻防が続く。

ただし、短中期のトレンド方向性を示す転換線の方向は、1月中旬以降の横這い化を経て、「上向き」に向かい始めた。

転換線を継続的に割り込まない限りは、緩やかなドルの下限切り上がりが意識されやすい。

今週の注目は米国の経済指標。

14日の3月小売売上高、15日と16日の最新4月NY連銀・フィラデルフィア連銀の製造業景況指数、16日の3月住宅着工件数などでは、2月以降の寒波や港湾ストなどによる下振れの反動回復が注目される。

14日のPPI(生産者物価指数)、17日の消費者物価指数(CPI)などについても、資源安とドル高の一服や賃金改善などを受けた下げ止まりが焦点となりそうだ。

米国の指標が持ち直すと、引き続きジグザグを辿りながらのもドル全面高の再開が後押しされる。

さらに今週は米国株市場で決算発表が本格化する。

ドル高と世界減速が多国籍企業や輸出企業に打撃となっているほか、原油急落が資源エネルギー会社を圧迫しており、減益リスクがくすぶっている。

米国株が調整下落に転じると、おりにふれて短期的なドル安やリスク回避の円高を招く波乱が警戒されやすい。

もっとも米国の金融機関については、1-3月の各種市場の変動率上昇などが決算の支援材料となる。

すでに米国株は1-3月期や4-6月期の減益リスクを織り込む形で、1-3月から頭打ちの横這いに移行してきた。

一方で足元では米FRBの利上げ時期遅延観測や、欧州、中国、日本などの世界経済復調、原油下げ止まりといった株高材料もあり、米国企業の決算が悪化しても、影響は一時的となったり、「悪材料の出尽くし」に作用する可能性をはらむ。

また、今週は15日にECB(欧州中銀)の理事会が予定されている。

先行きの量的緩和長期化などが示唆されると、根強いユーロの戻り売りが後押しされる。

その反面、先行きの景気や物価の持ち直しが示されると、ポジション調整的なユーロの買い戻しを招く上下動も警戒されるだろう。

欧州通貨に関しては、ポンドも利上げ遅延や5月の総選挙リスクにより、戻り売りの圧力が根強い。

反対にNZドルや豪ドル、南アフリカ・ランドといった資源国通貨に関しては、原油下げ止まりや中国経済の回復による下げ止まりと小幅な反発が焦点になってきた。

かたや円に関しては、新年度明けによる国内機関投資家や公的年金、郵政マネー、外貨建て投信関連の外国株式投資や外債投資が、円の戻り売り(ドルなどの外貨押し目買い)を支援するだろう。

原油相場の下げ止まりにより、輸入の減少も一服。

夏季に向けた資源エネルギー需要とあいまって、国内輸入企業による「ドルが下がれば買い」という機械的なドル買い手当てが、ドルの下支え役として再脚光を集めている。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<13日・月>
08:50 日銀金融政策決定会合・議事要旨[3月16、17日分]
09:00 日銀全国支店長会議
09:30 黒田日銀総裁、全国支店長会議で挨拶
14:00 日銀地域経済報告[さくらリポート]
15:15 日銀大阪支店長会見
17:20 日銀名古屋・札幌・福岡支店長会見
(追加緩和期待の持続と後退焦点。日銀は基本的に追加緩和慎重で、いずれ失望のリスク)
時間未定 中国3月貿易収支
(輸入は金融緩和や景気刺激策期待、輸出は欧州復調などによる改善焦点)

<14日・火>
17:30 英3月消費者物価指数、小売物価指数
(原油安の一服やポンド安などで物価下げ止まり余地。短期調整的なポンド高材料にも)
18:00 ユーロ圏2月鉱工業生産
(ユーロ安やECB量的緩和、資源安などで下げ止まり期待)
21:30 米3月小売売上高
(寒波反動や昨年12月以降の買い控えに反動余地。3月に賃金や自動車販売は改善)
国際通貨基金[IMF]、世界経済見通し[WEO]発表
(米国経済の見通し下方修正の度合い焦点。ドルを左右する短期イベントにも)
米企業決算
ジョンソン・エンド・ジョンソン
JPモルガン・チェース[20:00]
ウェルズ・ファーゴ[21:00]
インテル
(金融機関は市場変動率上昇で収益改善も。多国籍企業はドル高や世界減速の影響警戒)

<15日・水>
11:00 中国1-3月期GDP統計、 3月小売売上高、3月鉱工業生産
(減速の歯止め焦点。低迷の場合も追加緩和など景気刺激策期待がリスク回避抑制)
15:15 黒田日銀総裁、信託大会で挨拶
(景気や物価に前向き見通し維持なら、追加緩和期待の後退で円高や株安にも)
16:00 トルコ1月失業率
(1月は世界的に雇用指標が低迷)
20:45 ECB理事会、政策金利発表
21:30 ドラギECB総裁、記者会見
(景気や物価に前向き見通しなら短期ユーロ高も。緩和長期化を強調ならユーロ安)
21:30 米4月ニューヨーク連銀製造業景況指数
(最新4月指標の先頭バッター。寒波反動やドル高一服による下げ止まり焦点)
22:00 加3月中古住宅販売件数
(前週末のカナダ3月雇用指標は改善。短期的にカナダ・ドル高材料となっていた)
22:00 ブラード・セントルイス連銀総裁、米経済と金融政策について講演
(追加利上げの時期やドル高警戒スタンスなどに注目が集まる)
22:15 米3月鉱工業生産
(3月はISM製造業景況指数や雇用統計などが低調だった。ただし、自動車販売は復調)
23:00 カナダ中銀、政策金利発表
(原油下落などがカナダ経済の重石。景気や物価に慎重見通しなら、カナダ・ドル安に)
23:00 米4月NAHB住宅市場指数
(最新4月の住宅指標。寒波反動や春の住宅需要シーズンによる持ち直し期待)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(減産や春の資源需要による在庫増の歯止め焦点。原油と資源国通貨の反発持続を左右)
27:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック]
(寒波や港湾ストなどの反動による回復度合いに注目集まる。ドル高警戒の度合いも焦点)

<16日・木>
10:30 豪3月雇用統計
(中国復調や資源安一服、金利低下、豪ドル安効果などで改善余地)
17:00 欧州中央銀行[ECB]専門家調査発表
(ユーロ安やECB量的緩和、金利大幅低下などによる景気や物価の改善度合い焦点)
21:30 米3月住宅着工件数
(寒波反動期待。先行指標の許可件数は、2月に昨年10月以来の高水準を回復)
21:30 米新規失業保険申請件数
(前週は4週平均ベースで15年ぶりの低水準に改善していた)
23:00 米4月フィラデルフィア連銀景況指数
(最新4月分の指標。寒波反動やドル高一服による下げ止まり焦点)
26:00 ロックハート・アトランタ連銀総裁、経済見通しと金融政策について講演
26:10 メスター・クリーブランド連銀総裁、経済見通しと金融政策について講演
26:30 ローゼングレン・ボストン連銀総裁、英王立国際問題研究所主催の会合に出席
28:00 フィッシャーFRB副議長、講演
(追加利上げの時期やドル高警戒スタンスなどに注目が集まる)
20カ国・地域[G20]財務相・中央銀行総裁会議[17日まで、ワシントン]
(世界的な緩和競争や通貨安競争、ドル高問題に関する協議などが焦点に)
米企業決算
ユナイテッドヘルス・グループ
ゴールドマン・サックス・グループ[20:30]
シティグループ[21:00]
(金融機関は市場変動率上昇で収益改善も。多国籍企業はドル高や世界減速の影響警戒)

<17日・金>
17:30 英3月失業率、英2月ILO失業率
(欧州復調やポンド安と金利低下効果などによる悪化歯止め焦点)
21:30 加3月消費者物価指数
21:30 加2月小売売上高
(悪化歯止めなら、カナダ・ドルを下支え)
21:30 米3月消費者物価指数
(原油安とドル高の一服や賃金改善などで下げ止まりも。米債金利の低下とドル安を抑制)
23:00 米4月ミシガン大学消費者信頼感指数[速報]
(寒波反動やイースター商戦などによる持ち直し焦点)
20カ国・地域[G20]財務相・中央銀行総裁会議[最終日、ワシントン]
国際通貨基金[IMF]・世界銀行の春季総会[19日まで、ワシントン]


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