今週の為替相場展望

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今週4月6日-10日週の為替相場は、ドル全面安の持続と反動的な揺り戻しをにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表チャートの119.34円前後、13週移動平均線119.09円前後の下抜け攻防が続いている。

両ラインともに方向性は横這いとなっており、今週以降は各ラインを中心としたレンジ横這いによる「日柄調整」が持続するか。

あるいは完全に下抜けとなり、各ラインが上値抵抗線となる形で、先行き26週線117.32円、基準線113.61円(いずれも今後は切り上がり)方向まで「価格調整」のドル安が本格化するかを見極める流れが続く。

前週末はドル全面安が加速。

米国の3月雇用統計は予想を大きく下回り、2013年12月以来の低水準に落ち込んだ。

寒波影響のほか、世界減速やドル高などが重石となっており、当面は減速が一時的なものか否かが焦点となりそうだ。

雇用統計の悪化を受けて、米FRBによる利上げ時期も大幅な後ズレが見込まれ始めた。

今週はFRB幹部の講演が相次ぐため、雇用統計の評価や利上げスタンスに一喜一憂の展開となる。

ただし、利上げ時期の遅延やドル高の一服は、米国の経済や株価にはプラスとなるものだ。

米国株市場では8日以降、決算発表が本格化するが、現在はドル高などによる減益リスクが警戒されている。

米国株も「収益見通し見合いでの割高懸念」が重石となっており、米国株の下落と日本株の連れ安、調整的なドル安やリスク回避の円高の持続を促すリスクは消えていない。

その中での適度な調整ドル安やFRBの利上げ時期遅延観測は、4月後半までの決算発表シーズンの間に、米国株の下げ止まり材料へと作用していく。

市場調整機能を通じて、今度はドル安や円高の歯止めにつながる余地を秘めている。

今週の注目材料は、7-8日に予定される日銀の金融政策決定会合。

現在の日銀は原油安などによる物価下落について、一時的な現象」との見方を維持しており、早期の追加金融緩和には慎重な姿勢を変えてない。

日銀会合で改めて緩和期待が後退すると、失望の円高・株安が後押しされる。

一方、日銀が前週末の米雇用統計の悪化やドル安・円高リスク、先行きの物価低下に警戒感を強め、先行きの追加緩和措置に含みを残すと円高に歯止めをかけていく。

今週は7日の豪州中銀、9日の英国中銀による金融政策委員会も注目される。

豪州はサプライズ利下げや先行きの利下げ地ならし、英国は利上げ時期の遅延観測が、豪ドルや英ポンドのポンドの戻り売り地合いや再下落を後押しさせる可能性をはらむ。

為替需給面では前週、ゆうちょ銀行やかんぽ生命が、外貨建て資産の拡大方針を示した。

4月の新年度明けからは、公的年金や民間生保などからも、新年度資金配分による外国株式や外債の投資拡大が見込まれている。

最近は国内勢による外貨建て投信への資金流入も増加傾向にあり、ドル/円でのドル下落局面では、こうした外貨需要によるドルなどの外貨押し目買い(円の戻り売り)も焦点となりそうだ。

なお、日銀は2日、3月に調査した全国企業短期経済観測調査(短観)の業種別詳細を公表した。

事業計画の前提となっている想定為替レートは、大企業・製造業のドル/円が2015年度通期で111.81円となっている。

前回12月短観での2014年度通期は103.36円だった。

さらに輸入に関連した企業では、鉄鋼が1ドル=116.19円、食料品が115.05円、金属製品が114.36円、化学が114.17円、石油・石炭製品が109.22円などとなっている。

現在の為替相場ではドル安材料である輸出が復調傾向にあるとはいえ、貿易赤字の構造が定着している。

引き続き輸入企業による「実需」のドル買いが、為替需給面でドルの下支え要因となりやすい。

過去にも輸入企業の採算レートは、強力なドルの下値抵抗線となってきた実績がある。

足元では実勢ドル/円レートの117-120円前後に比べて、想定レートは下方乖離率が広がっている。

輸入企業によるドル買い遅れ対策(リーズ)が、「ドルが下がれば買い」という押し目買い需要を累増させ、ドル安の歯止めやドルの下限切り上がりを支援する可能性が注視されている。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<6日・月>
21:30 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、講演
(米雇用統計の大幅悪化で利上げ遅延示唆ならドル安。一時ショックとの判断ならドル高)
22:45 米3月非製造業/総合PMI[確報]
23:00 米3月ISM非製造業総合指数
(米国の3月指標は雇用統計を始め軒並み低迷。寒波反動の顕在化が焦点)
23:00 米3月労働市場情勢指数
23:00 米3月雇用トレンド指数
(雇用統計の悪化が寒波などの一時要因か、悪化トレンド入りかを見極め)
[ニュージーランド、豪州]イースターマンデー
[中国、香港、台湾]清明節の振替で休場
[タイ]休場
[欧州主要国]イースターマンデー

<7日・火>
10:30 豪2月小売売上高
(2月の新車販売は改善。2月は雇用指標や住宅建設許可も悪化が一服)
13:30 豪中銀理事会、政策金利発表
(サプライズ利下げや先行き利下げ地ならしが豪ドル安要因にも)
14:00 日銀行政策委員会・金融政策決定会合[8日まで]
(物価下落でも当面の様子見示唆なら円高に。前週に浮上した緩和期待の反動失望も警戒)
16:55 独3月非製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏3月非製造業/総合PMI[確報]
(ユーロ安やECB量的緩和、資源下落などが下げ止まりを支援)
17:30 英3月非製造業PMI
(住宅減速や5月総選挙に向けた政治不透明感などが重石)
23:00 米2月雇用動態調査[JOLT]
(2月の雇用統計は改善。ただし、2月の寒波や港湾ストなどの悪影響は警戒)
26:00 米財務省3年債入札
(米雇用統計の悪化を受けて入札良好なら、米債価格上昇=金利低下とドル安に)
国際通貨基金[IMF]、世界経済見通し[WEO]を公表
(ドル高などを受けた米国見通しの下方修正ならドル安に。楽観見通し維持ならドル高)

<8日・水>
08:50 日2月国際収支統計
(輸出の復調と黒字減の一服が円高要因にも)
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(物価下落でも当面の様子見示唆なら円高に。前週に浮上した緩和期待の反動失望も警戒)
15:00 独2月製造業受注
18:00 ユーロ圏2月小売売上高
(ユーロ安やECB量的緩和、資源下落などが下げ止まりを支援)
21:00 パウエルFRB理事、講演
22:30 ダドリー・ニューヨーク連銀総裁、講演
(米雇用統計の大幅悪化で利上げ遅延示唆ならドル安。一時ショックとの判断ならドル高)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(前週は減産進捗の確認で原油高に。在庫積み上がりの一服焦点)
26:00 米財務省10年債入札
(米雇用統計の悪化を受けて入札良好なら、米債価格上昇=金利低下とドル安に)
27:00 FOMC議事要旨発表[3月17-18日分]
(先行きのインフレや賃金への懸念と利上げを急がない姿勢を再確認ならドル安)
米企業決算 アルコア
(米決算発表の先頭ランナー。資源安によるコスト改善や欧中の景気刺激策の効果焦点)

<9日・木>
15:00 独2月鉱工業生産
15:00 独2月貿易収支/経常収支
(ユーロ安やECB量的緩和、資源下落などが景気回復を支援)
20:00 英中銀金融政策委員会、政策金利発表
(低インフレへの警戒が見られると、改めて利上げ時期が後退。ポンド安材料に)
21:30 米新規失業保険申請件数
(改善傾向の継続と、イースター連休などによる反動悪化焦点)
26:00 米財務省30年債入札
(米雇用統計の悪化を受けて入札良好なら、米債価格上昇=金利低下とドル安に)

<10日・金>
10:30 中国3月消費者物価指数
(物価落ち着きなら追加緩和期待がリスク選好の円安や資源国通貨高を支援)
17:30 英2月鉱工業生産、製造業生産
(前月までの北海油田関連のメンテンス終了やポンド安、欧州復調などがプラス要因)
21:30 加3月雇用統計
(産油国のカナダは原油安などが重石。隣国・米国経済の回復鈍化も悪材料に)
21:30 米3月輸入物価指数
(資源安とドル高でも物価が下げ渋りなら、米債金利の低下とドル安を抑制)
21:30 ラッカー・リッチモンド連銀総裁、講演
25:20 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁、講演
(米雇用統計の大幅悪化で利上げ遅延示唆ならドル安。一時ショックとの判断ならドル高)


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