今週の為替相場展望

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今週3月30日-4月3日週の為替相場は、根強いドル戻り売り圧力や、リスク回避による円高地合いの持続性と反動をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線119.34円前後、13週移動平均線119.18円前後の下抜け攻防に直面してきた。

このまま完全に下抜けると、ドル安地合いが継続。

両ラインなどが上値抵抗線となる形で、昨年の6-8月相場のように、先行き26週線116.97円前後や基準線113.61円など(いずれも先行きは切り上がり余地)に向かう調整ドル安や日柄調整が明確化される。

一方、転換線や13週線の方向性は横這い化している。

目先はこうしたラインに絡み合う形でのレンジ横這いとドルの値固めを経て、ドルが緩やかに下限を切り上げていく余地も消えてない。

当座はレンジの上限と下限を交互に試しつつ、その両シナリオを手探りで見極めてく流れとなる。

注目は週明け30日以降も相次ぐ米国の経済指標。

最近の米国指標は寒波や港湾スト、世界減速、ドル高などにより、低迷が目立っている。

改めて米国の回復ペース鈍化が示されると、調整ドル安の持続が後押しされやすい。

その中で最大の焦点となるのが、4月3日の米3月雇用統計である。

先行指標である週間の新規失業保険申請件数は改善傾向にあり、2月の寒波やストの反動回復が焦点となるだろう。

また、FRBが利上げ判断で重要視している平均賃金については、前月に予想を下回る低迷となった。

それだけに3月分は、反動的な持ち直しが注目される。

小売業などでの最低賃金の引き上げや、内需サービス関連などでの局地的な人手不足などにより、昨年からの雇用回復を受けた「遅行指標」である賃金への遅行改善波及が注視される。

ちなみに同じ3月のミシガン大学消費者信頼感指数では、「1年後のインフレ期待」が3.0%となり、2月の2.8%から上昇していた。

昨年9月以来の高水準を回復しており、緩やかな雇用と賃金の持ち直しを受けた期待インフレの修復シグナルとして注目されやすい。

今週の為替相場では、日本の年度末と新年度明け、海外の1-3月期末による特殊な為替需給が焦点となる。

3月31日にかけては、日本企業による駆け込み的な海外収益の円転(ドル売りなど)や、輸出企業のドル売り手当てなどが、ドル安要因として注視されやすい。

一方で例年、3月後半からは、新年度明けに向けた「仕込み相場」も始動する。

とくに現在は日本で貿易赤字が定着しており、輸入企業は4月からの新年度決算を見据えて、ドルの買い遅れリスクに対応した新年度分のドル買い「前倒し出動」が注目されやすい。

また、機関投資家については、4月以降の新年度運用で公的年金、関連共済、郵政マネーのほか、生保なども外国株式や外国証券の投資拡大を計画している。

先行きの外貨建て資産投資の拡大に備えて、3月後半から4月上旬にかけては、「ドルやユーロなどの安値圏での未然仕込み買い」が拡大する余地が残されている。

過去の3月末から4月上旬の相場では、単発的にドル高などの外貨高(円安)の加速と、反動的な外貨安・円高という乱高下も見られてきた。

今年も年度替わり相場を過剰に煽る形での短期的な投機仕掛けと、早めのポジション手仕舞いには注意が必要だろう。

海外勢に関しても、四半期末には特殊な資本フローが上下動を促す傾向にある。

とくに今週末の4月3日は、グッドフライデーで海外主要市場の休場が集中する。

そのため4月3日からの連休前には、それまでの流れの反対売買的な利益確定やポジション整理などが、各種通貨ペアでの短期的なトレンド反転材料として警戒される。

3日の米雇用統計は通常通りの公表ながら、例月の雇用統計に比べると、世界的に為替取引量が減少。

流動性の低下が、思わぬ上下動を促す乱高下も注視されている。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<30日・月>
08:50 日2月鉱工業生産[速報]
(輸出復調なら株高・円安と、先行き為替需給面での円安抑制の両材料)
17:30 英2月住宅証券融資残高、マネーサプライ、住宅ローン承認件数
(英国の指標は減速傾向。欧州経済の下げ止まりによる減速一服も焦点)
18:00 ユーロ圏3月消費者信頼感[確報]、鉱工業信頼感、業況判断指数
21:00 独3月消費者物価指数[速報]
(ユーロ安や資源下落、ECB量的緩和などで欧州指標は持ち直し傾向)
21:30 米2月個人所得/個人支出
(寒波や港湾ストがマイナス要因。ただし、光熱費や寒波対策関連の支出は増加)
23:00 米2月中古住宅販売成約指数
(寒波や賃金低迷がマイナス要因。金利低下や春の需要期に向けた復調にらむ)

<31日・火>
08:15 フィッシャーFRB副議長、講演
(最近は利上げ後の利下げも示唆し、ドル安材料に。一旦の利上げと政策正常化には意欲)
16:00 トルコ10-12月期GDP統計、トルコ2月貿易収支
(トルコ・リラの再下落と、売られ過ぎ修正の自律反発をにらむ)
16:55 独3月雇用統計
17:00 伊2月失業率[速報]
18:00 ユーロ圏3月消費者物価指数[速報]
18:00 ユーロ圏2月失業率
(ユーロ安や資源下落、ECB量的緩和などで欧州指標は持ち直し傾向)
22:00 米1月S&Pケースシラー住宅価格指数
(1月の住宅指標は強弱混在も、住宅価格自体は緩やかな回復を保つ)
22:45 米3月シカゴ購買部協会景気指数
(世界減速やドル高、自動車販売の回復一服などが重石。寒波反動はプラス要因)
23:00 米3月消費者信頼感指数
(同じ3月のミシガン大消費者信頼感は予想下回る。ただし、高水準は維持)

<1日・水>
08:50 日3月企業短期経済観測調査[短観]
(業況判断の回復を確認なら株高・円安を支援。輸出入企業の想定為替レートも注目)
10:00 中国3月製造業PMI、中国3月非製造業PMI
(金融緩和の効果や景気刺激策期待、欧州経済の下げ止まりなどが支援材料)
16:45 伊3月製造業PMI
16:50 仏3月製造業PMI[確報]
16:55 独3月製造業PMI[確報]
17:00 ユーロ圏3月製造業PMI[確報]
(ユーロ安や資源下落、ECB量的緩和などで欧州指標は持ち直し傾向)
21:15 米3月ADP雇用統計
(寒波や港湾スト、製油所ストの反動がプラス要因。ただし、回復ペースは鈍化傾向)
22:45 米3月製造業PMI[確報]
23:00 米3月ISM製造業景況指数
(世界減速やドル高、自動車販売の回復一服などが重石。寒波反動はプラス要因)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(春以降の資源需要期に向けて在庫減少なら、原油反発を支援)

<2日・木>
09:30 豪2月貿易収支
(豪ドル安効果などによる収支改善焦点。資源下落や世界減速は重石)
21:00 イエレンFRB議長、FRB主催の会議で開幕の挨拶
(最新の景気・インフレ判断や、今後の利上げ時期のヒントに注目が集まる)
21:30 米2月貿易収支
(ドル高や世界減速が輸出の重石。その中で輸出改善なら、サプライズのドル高に)
21:30 米新規失業保険申請件数
(前週までは寒波反動などで改善傾向。反動調整的な回復一服は警戒)
23:00 米2月製造業受注指数
(耐久財受注は大幅な悪化。寒波や港湾スト、世界減速、ドル高などが重石)

<3日・金>
10:45 中国3月HSBC非製造業PMI
(金融緩和の効果や景気刺激策期待、商品相場の下落などが支援材料)
16:00 トルコ3月消費者物価指数
16:00 トルコ3月生産者物価指数
(トルコ・リラの再下落と、売られ過ぎ修正の自律反発をにらむ)
21:30 米3月雇用統計
(寒波や港湾・製油所ストの反動がプラス要因。前月に低迷した賃金の反動回復も焦点)
[ニュージーランド、オーストラリア、香港、シンガポール]休場
[台湾]子供の日
[香港]休場[7日まで]
[欧州主要国]休場
[インド]株式市場は休場
[カナダ]休場
[米国]株式市場は休場、債券市場は正午までの短縮取引
(世界的な休場で為替市場も流動性が低下。米雇用統計前後での値動きが荒くなるリスク)


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