今週の為替相場展望

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今週3月23日-27日週の為替相場は、調整ドル安と、ユーロなどの欧州通貨や、豪ドル、NZドル、カナダ・ドルなどの資源国通貨の自律反発の持続性をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、一目均衡表の転換線119.34円前後、13週移動平均線119.27円前後などを維持できるか否かの攻防となりそうだ。

前週はドル全面安が加速。

米FOMC声明で6月の利上げ観測が後ズレしたことや、声明でドル高による米国の輸出減少やインフレ低下に懸念が示されたことで、それまでのドル全面高の反動揺り戻しによるドル安が後押しされた。

しかも米国では寒波や世界減速、ドル高などを受けて、経済指標の下振れが目立っている。

今週も米国の指標低迷リスクが、調整ドル安の後押し要因として警戒されやすい。

もっとも今後の3月分指標以降は、寒波影響の一段落によるリバウンド改善が期待できる。

欧州や中国を始めとした世界的な金融緩和による景気刺激策と原油安効果などもあり、春以降は世界経済全体の持ち直しが注目されそうだ。

同時に米国では利上げ時期が後ズレしても、9月から年後半にかけての利上げ観測は消えていない。

現在の広範な通貨に対するドルのロング(買い持ち)ポジション調整が一段落してくると、改めて先行きの米利上げを見越したドルの押し目買い増加が注目されるだろう。

しかも2008年以降、米国の超低金利とドル安を受けて、中国などの新興国を中心に「ドル建て借り入れ」が急膨張してきた。

今後の米利上げやドル高はドル債務負担が重圧になっていく。

そのためドル安局目では、ドル借り入れの前倒し返済や他通貨建てへの借り換えが、長期スパンでのドルの下支え要因となりそうだ。

ただし、ユーロについては、ギリシャ不安の一服やECB量的緩和とユーロ安、資源安などを受けた欧州経済の下げ止まりが下支え要因となりやすい。

これまでの急激なユーロ安の反動調整が、ユーロ/ドルでのユーロ反発とドル反落を支援。

その他の通貨に対するドル安もあり、目先はドル全面安がオーバーシュートされる余地も残されている。

一方、ドル/円については、日本企業の3月期末に向けた為替需給動向が焦点となる。

輸出の復調を受けた輸出企業のドル戻り売りがドルの上値を抑える一方、3月末に向けた輸入企業の「駆け込み」的なドル押し目買いや、国内機関投資家による4月以降の新年度明けに向けた外債投資、外国株投資に伴う「ドルなどの外貨下値拾い仕込み」が、ドルなどの外貨下支え(円高抑制)へと作用。

ドル/円の調整ドル安に円高圧力を制御する可能性も注視されるだろう。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<23日・月>
17:40 メスター・クリーブランド連銀総裁、講演[パリ]
23:00 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁、講演
25:00 フィッシャーFRB副議長、講演[NY]
(前週は米利上げの6月観測後退でドル安。利上げ時期に一喜一憂が続く)
23:00 米2月中古住宅販売件数
(先行指標の販売成約指数は1月に上昇。ただし、寒波影響は撹乱要因)

<24日・火>
10:45 中国3月HSBC製造業PMI[速報]
(追加緩和や地方債務削減策などの景気刺激策がプラス要因。中国株は上昇)
17:30 独3月製造業/非製造業PMI[速報]
18:00 ユーロ圏3月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
(ECB量的緩和始動やユーロ安、資源下落、ギリシャ不安の小康などが支援材料)
18:30 英2月消費者物価指数
(資源安やガス料金の引き下げ、前月の旅行代金急騰の反動などが下振れリスク)
19:05 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演[ロンドン]
(前週は米利上げの6月観測後退でドル安。利上げ時期に一喜一憂が続く)
21:30 米2月消費者物価指数
(前月比ベースでの資源下落の鈍化などが過度な低インフレを抑制も)
22:45 米3月製造業PMI[速報]
(ドル高や世界減速のマイナス要因と,寒波や港湾スト一服などのプラス要因が綱引き)
23:00 米2月新築住宅販売件数
(寒波が悪材料。長期金利低下や雇用改善が過度な下振れを抑制も)
26:00 米財務省2年債入札
(利上げ時期見通しの遅延受けた需要焦点。前週反動で金利上昇ならドル支援)

<25日・水>
06:45 NZ2月貿易収支
(米国や中国復調などで収支改善ならNZドルを下支え)
09:30 豪中銀、金融安定報告[半期]
(先行きの利上げ示唆なら豪ドルの上値を抑制。当面の様子見示唆なら豪ドル支援)
18:00 独3月Ifo景気動向指数
(ECB量的緩和始動やユーロ安、資源下落、ギリシャ不安の小康などが支援材料)
19:30 エバンス・シカゴ連銀総裁、講演[ロンドン]
(前週は米利上げの6月観測後退でドル安。利上げ時期に一喜一憂が続く)
21:30 米2月耐久財受注
(資源下落で関連会社の受注急減。世界減速やドル高も重石)
23:30 EIA週間石油在庫統計
(春以降の季節的な資源需要や生産削減による急増一服と、原油下げ止まり焦点)
26:00 米財務省5年債入札
(利上げ時期見通しの遅延受けた需要焦点。前週反動で金利上昇ならドル支援)

<26日・木>
17:35 ブラード・セントルイス連銀総裁、講演[フランクフルト]
22:00 ロックハート・アトランタ連銀総裁、講演[デトロイト]
(前週は米利上げの6月観測後退でドル安。利上げ時期に一喜一憂が続く)
18:30 英2月小売売上高
(資源下落や賃金復調などによる持ち直し焦点)
21:30 米新規失業保険申請件数
(寒波や港湾ストの一服などが改善=申請は減少の材料に)
22:45 米3月非製造業/総合PMI[速報]
(寒波反動などによる改善の度合い焦点。賃金低迷や資源安鈍化などは悪材料)
26:00 米財務省7年債入札
(利上げ時期見通しの遅延受けた需要焦点。前週反動で金利上昇ならドル支援)
28:00 メキシコ中銀、政策金利発表
時間未定 南ア中銀、政策金利発表
(世界的な金融緩和競争の持続と一段落をにらむ)

<27日・金>
08:30 日2月全国消費者物価指数
(資源下落で低下圧力。日銀は追加緩和慎重で円高材料にも)
19:30 フィッシャーFRB副議長、講演[フランクフルト]
28:45 イエレンFRB議長、講演[サンフランシスコ]
(前週は米利上げの6月観測後退でドル安。利上げ時期に一喜一憂が続く)
21:30 米10-12月期GDP統計[確報]
(オバマケア改革を受けた医療保険関連の支出増加などが下方修正を抑制も)
23:00 米3月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]
(寒波影響の一服と、賃金低迷などによる伸び悩み焦点)


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