今週の為替相場展望

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今週3月2日-6日週の為替相場は、ドル/円でのドルの値固めやポンド高とNZドル高の持続性などをにらんだ展開となる。

ユーロと豪ドルは2番底をつけて下げ止まりとなるか、下抜けで下落トレンド再開となるかの正念場となりそうだ。

ドル/円の週足テクニカルでは、4週移動平均線119.10円前後、転換線118.31円前後などを維持できるか否かが焦点となる。

昨年は2月から8月まで101-104円を中心としたレンジ横這いとドルの底固め相場が長期化したが、今年も117-121円といった中心レンジで横這い化するか、あるいはレンジ放れしていくかを見極める展開が続く。

今週の注目は、まず週明けからの株価動向。

前週末27日には米国株が高値警戒の調整下落となっており、日本株も2月の大幅高の過熱調整が意識されやすい。

日本株が短期的な調整下落に転じると、為替相場でもリスク選好の一服により、ドル/円、クロス円で円高の圧力がかかる。

もっとも日本株については、前週末にGPIFの運用報告で買い越し拡大の勢いが確認された。

引き続き年末にかけては、改正されたポートフォリオ比率との見合いで、日本株の買い余地が残されている。

関連する共済年金のほか、ゆうちょ銀行、かんぽ生命などによる日本株の投資拡大方針もあり、日本株は「下がれば買い」という押し目買い地合いが継続していく。

同時並行的に、外国株や外債についても投資拡大が続く。

3月は国内機関投資家による決算対策としての外債益出しと円転(リパトリエーション)による円高余地が残るものの、基本的な外国証券投資拡大の流れが、ドル/円、クロス円での外貨の押し目買い(円の戻り売り)地合いを維持させるだろう。

しかも日本株については、9-10月にかけて日本郵政グループ3社の新規上場が予定されている。

日本政府は財政危機が深刻化する中にあって、大株主である財務省からすると、日本郵政株の上場利益は「虎の子」の貴重な財源となる。

しかも政府による日本郵政株の売却利益は、東日本震災の復興事業に向けた財源とされる方向だ。

今秋に向けては日本郵政の「上場成功」に向けて、国策としての日本株全体の良好な環境維持策が注目されやすい。

今週の注目は米国の経済指標。

最近の米国指標は寒波要因や世界減速、港湾ストなどの影響で下振れが相次いでおり、今週も指標の伸び悩みが、短期的なドル安やリスク回避の円高を促す可能性をはらむ。

注目の6日雇用統計についても、こうした要因による失望減速が警戒されやすい。

FRBの利上げ時期を左右する平均賃金は前月にサプライズ改善となっただけに、今回は反動的な伸び悩みが注視されるだろう。

もっとも米国では前週のコアCPI(食品やエネルギーを除いた消費者物価指数)が予想を上回り、米国債金利の上昇やドル高を招いた。

原油安によるインフレ低下の圧力が限られており、底流部分での雇用や賃金の回復軌道継続を示唆する内容となった。

6日の雇用統計や賃金が伸び悩んでも、一時的なドル安のあとには中長期スパンでのドルの押し目買い地合いの継続が意識されやすい。

さらには前週のコアCPIと同様、雇用統計や賃金が予想外の改善となれば、素直にドル高の反応を招く。

一方、ドルの打たれ強さと裏表で、ユーロや豪ドルは戻り売りの圧力が根強い。

豪州は3日に豪中銀・金融政策委員会が予定されており、早期の追加利下げの地ならしが見られると豪ドル安、当面の様子見を示唆なら豪ドルが自律反発という、神経質な地合いとなりやすい。

ユーロについても、欧州の経済指標や5日のECB理事会といったイベントに一喜一憂の展開が続く。

5日のECB理事会は資産買い入れの具体的なスキームやスケジュールなどが注目され、5日にかけてはユーロ安と、その後の材料出尽くしによる一旦のユーロ買い戻しといった上下動が警戒されるだろう。

かたやポンドやNZドルについては、利上げ時期の遅延を織り込み、底堅さが戻りつつある。

ただし、世界経済には不透明感が根強いほか、ポンドはユーロ安、NZドルは豪ドル安に連れ安となる不安定さが排除できない。

英国、NZともに米国と同様、利上げ時期には不透明感が根強く、日々の材料で緩やかな通貨高の継続か、下押し再燃かを見定めていく手探り相場が続く。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<2日・月>
09:30 豪10-12月期企業営業利益
(豪ドル安や金利低下、米国回復などが過度な下振れを抑制も)
10:45 中国2月HSBC製造業PMI[確報]
(速報は改善。預金準備率の引き下げや米国回復、資源下落などが支援)
17:55 独2月製造業PMI[確報]
18:00 ユーロ圏2月製造業PMI[確報]
(ユーロ安や資源下落、ECB緩和強化などでの下げ止まり焦点)
18:30 英1月住宅ローン承認件数
18:30 英2月製造業PMI
(通貨安や金利低下、賃金復調などで英国指標は改善傾向)
19:00 ユーロ圏2月消費者物価指数[速報]
(資源下落の一服やユーロ安による下げ止まり焦点)
22:30 米1月個人所得/個人支出
(1月の小売り売上高は伸び悩み。雇用と賃金の改善は過度な下振れを抑制)
24:00 米2月ISM製造業景況指数
(株高や資源下落などが下支え。世界減速やドル高は伸び悩みの材料にも)

<3日・火>
09:30 豪10-12月期経常収支
09:30 豪1月住宅建設許可件数
(豪ドル安や金利低下などによる改善焦点。住宅は前月悪化の反動も)
12:30 オーストラリア中銀、政策金利発表
(早期の追加利下げのヒントがなく、当面の様子見を示唆なら、豪ドルの自律反発を支援)
17:00 トルコ2月消費者物価指数
(資源安の一服などで下げ止まりと、リラの自律反発を支援)
19:00 カーニー英中銀総裁、財務委員会で証言
(先行きのインフレ警戒や利上げを示唆ならポンドをサポート)
22:30 加12月及び10-12月期GDP統計
(カナダの昨年後半の指標は低調。追加利下げ観測はカナダ・ドルの上値を抑制も)

<4日・水>
09:30 豪10-12月期GDP統計
(豪州の昨年後半の指標は低調。ただし、一定の減速への織り込みも進む)
10:45 中国2月HSBC非製造業PMI
(預金準備率の引き下げや資源下落、春節消費などが下支え要因に)
19:00 ユーロ圏1月小売売上高
(資源下落や金利低下、地政学リスクの小康などが支援材料)
22:15 米2月ADP雇用統計
(寒波や港湾スト、資源会社のリストラなどが悪影響。基本的な回復基調は維持)
23:45 米2月非製造業/総合PMI[確報]
24:00 米2月ISM非製造業総合指数
(寒波や資源急落の一服などが悪材料に)
24:00 カナダ中銀、政策金利発表
(先行きの利下げ継続を示唆ならカナダ・ドルが再下落。当面の様子見示唆なら調整反発)
24:30 EIA週間石油在庫統計
(前週は在庫の大幅増で原油安と資源国通貨安、ドル高に。反動焦点)
28:00 米地区連銀経済報告[ベージュブック]
(賃金改善の持続性や力強さへの判断焦点。雇用回復に前向き見通しならドル高に)

<5日・木>
09:30 豪1月小売売上高
09:30 豪1月貿易収支
(豪ドル安や金利低下などによる改善焦点。中国の指標も下げ止まり傾向)
16:00 独1月製造業受注
(ユーロ安や資源下落、ECB量的緩和などが支援材料。ドイツ株は過去最高値を更新)
21:00 イングランド銀行[英中銀]、金融政策発表
(先行きの利上げ観測がポンドを下支え)
21:45 欧州中央銀行[ECB]金融政策発表
22:30 ドラギECB総裁、記者会見
(資産購入の具体的な手段や日程が焦点。想定範囲内なら材料出尽くしで短期ユーロ高も)
22:30 米新規失業保険申請件数
(2月後半からの港湾スト終了などがプラス要因。寒波影響は攪乱)
24:00 米1月製造業受注指数
(耐久財受注は改善。自動車生産計画の底堅さなども支援材料)
中国全国人民代表大会[全人代]開幕
(資本流出阻止のための内需刺激策が焦点。円高抑制や日本の株高材料にも)

<6日・金>
16:00 独1月鉱工業生産
(資源下落や金利低下、地政学リスクの小康などが支援材料)
19:00 ユーロ圏10-12月期GDP統計[改定値]
(昨年後半の欧州指標は低迷。ただし、一定の悪化の織り込みも進む)
22:30 米2月雇用統計
(寒波や港湾ストなどが悪影響。賃金は前月改善の反動警戒。基本的な回復基調は維持)


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