今週の為替相場展望

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今週2月16日-20日週の為替相場は、リスク回避の円高一服の持続性と次なる方向性をにらんだ展開となる。

ドル/円の週足テクニカルでは、4週移動平均線118.28円前後や一目均衡表の転換線118.19円前後などの上抜け定着と値固めが維持できるか。

あるいはこうしたラインを下回り、先行き基準線112.01円方向を目指したドルの戻り売り圧力が強まるか、を見極める流れが続く(各ラインともに、先行き切り上がりの余地)。

昨年前半のドル/円は今年と同じように年明けから「価格調整」によるドル安・円高が加速したあと、2月4日からドルが底入れに移行。

一方、現在と同じようにドルの上値も重く、2月から8月にかけて「日柄調整」による101-104円を中心としたレンジ横這い化が長期化した。

今年も115-120円といったコア・レンジで、「エネルギー充電期」に入る可能性は無視できない。

今週の注目は、まず17日に予定される日本の10-12月期GDP。

消費増税の影響一服のほか、輸出の復調などもあり、前期までの2期マイナスに対する反動回復が期待されやすい。

日本の景気回復が示されると、リスク選好の株高と円安が支援される。

もっともGDPの上振れは、二次反応として日銀による追加緩和期待の後退につながる。

前週は「日銀は追加緩和に否定的」との報道が円急騰を招いており、17-18日の日銀政策決定会合に向けては、政策動向への警戒感が円高を促すリスクもはらむ。

基本的に日銀は「物価2%目標」達成の政策努力を緩めていない。

デフレ完全脱却を目指す方針には変わらず、17-18日の日銀会合は「現状維持による短期円高」の可能性はあっても、総裁会見での基本的な緩和姿勢の継続方針が円高を抑制させる。

しかもドル/円については、118.30-50円以下にかけて、日本の年金や生保などによる根強い外債投資のドル押し目買いが取り沙汰されている。

GPIFや郵政マネーなどは外国株式と外債の保有拡大方針を示しており、日本の国債金利の大幅低下や将来的な国債不安などとあいまって、恒常的な対外資本流出が、過度なドル安などの外貨安(円高)を制御していく。

今週の注目材料としては、16日のギリシャ追加支援を巡るユーロ圏の財務相会合がある。

すでに前週末に3-6カ月間のつなぎ融資に向けた交渉が進展しており、当座の債務不履行(デフォルト)やユーロ離脱などが回避されると、短期的なユーロ高やリスク選好の円安要因となりやすい。

とはいえ、あくまで問題先送りであり、ギリシャによる緊縮財政と巨額な債務返済の両立はいずれ壁にぶつかる。

引き続き年央にかけては、突発的なギリシャ危機によるユーロ急落と円急騰、あるいはユーロ圏の抜本的な経済再生策とギリシャの現実的な再生プランの浮上による、ユーロ高や円安の両シナリオをにらんだ不安定な地合いが続きそうだ。

また、米国では今週18日に、1月27-28日開催分のFOMC議事録が公表される。

こちらは世界減速やドル高、物価下落などに対する警戒姿勢が目立つようなら、利上げ遅延観測によるドル安。

反対に昨年12月のFOMCと同様、こうした要因による悪影響は一時的で、米国経済の回復に自信が示されるようなら、改めて緩やかなドル高地合いが支援されるという両にらみとなる。

その他、今週も原油反発の持続性が焦点となるだろう。

春以降の世界的な資源エネルギー需要が意識され、原油下げ止まりが続くと裏表でドルを圧迫。

ドル/円ではドルの上値の重さやドル安が警戒される。

一方、クロス円ではリスク選好の円安が過度な円高を制御するほか、カナダ・ドルやNZドル、豪ドルなどの売られ過ぎ修正的な短期反発が想定されるだろう。


経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<16日・月>
08:50 日10-12月期GDP統計[一次速報]
(消費増税の影響一服や輸出復調などが底上げ。リスク選好の株高・円安を支援も)
17:00 トルコ11月失業率
(トルコ・リラの下げ止まり持続を左右)
23:00 ユーロ圏財務相会合[ブリュッセル]
25:30 ユーログループ、ギリシャ問題で会議[ブリュッセル]
(ギリシャの繋ぎ融資などで危機回避なら、ユーロ高やリスク選好の円安に)
[米国]プレジデンツデー、株式・債券市場は休場

<17日・火>
09:30 豪中銀、理事会議事録[2月]
(追加利下げの示唆焦点。当面の様子見示唆なら短期的な豪ドル高を支援)
14:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[18日まで]
(前週は追加緩和の否定報道で円高。物価2%に向けた緩和姿勢の継続示唆なら円安に)
18:30 英1月消費者物価指数、小売物価指数
(ポンド安や賃金改善などによる下げ止まり焦点。ポンド反発の持続税を左右)
19:00 ユーロ圏2月ZEW景況感指数
19:00 独2月ZEW景況感指数
(資源下落やユーロ安、ECB量的緩和などが改善を支援も)
22:30 米2月ニューヨーク連銀製造業景況指数
(資源下落や株高などがプラス要因。ドル高や世界減速の逆風影響は警戒)
23:00 加1月中古住宅販売件数
(利下げなどを受けた金利低下がサポート材料)
24:00 米2月NAHB住宅市場指数
(ローン金利の大幅低下や雇用、賃金の改善などがプラス要因)
26:15 ジョルダン・スイス中銀総裁、講演
(スイス・フラン高防衛のための介入継続の姿勢焦点)

<18日・水>
09:00 日銀政策委員会・金融政策決定会合[終了後直ちに結果公表]
15:30 黒田日銀総裁、記者会見
(前週は追加緩和の否定報道で円高。物価2%に向けた緩和姿勢の継続示唆なら円安に)
17:00 南ア1月消費者物価指数
(南アフリカ・ランドの下げ止まり維持を左右)
18:30 英1月雇用統計
(資源下落やポンド安、欧州減速の一服などによる持ち直し焦点)
18:30 英中銀、金融政策委議事録[2月]
(利上げ遅延の織り込み進展。物価下げ止まり見通しなどが示唆されるとポンド高に)
22:30 米1月住宅着工件数
(前月は暖冬などで改善。反動減速警戒。ただし、先行指標の許可件数は一戸建てが良好)
22:30 米1月生産者物価指数
(資源下落やドル高が物価抑制。ただし、輸入物価は予想ほど低下せず、金利も下げ渋り)
23:15 米1月鉱工業生産
(自動車生産の底堅さや公共事業の進展などが支援材料)
28:00 FOMC議事要旨発表[1月27-18日開催分]
(世界減速やドル高、物価低迷への警戒度合い焦点に。楽観姿勢ならドル高)

<19日・木>
06:45 NZ10-12月期生産者物価
(資源下落などが物価抑制。利上げ遅延観測がNZドルの上値を抑制)
08:50 日1月貿易収支[通関統計]
(1月は季節的に赤字が拡大しやすい。需給面で円高を制御)
22:30 米新規失業保険申請件数
(前週は改善一服。資源会社の人員削減やストライキなどが悪化の撹乱要因)
24:00 米2月フィラデルフィア連銀景況指数
(資源下落や株高などがプラス要因。ドル高や世界減速の逆風影響は警戒)
25:00 EIA週間石油在庫統計
(過去2週は在庫増で原油安。反動減なら原油高と資源国通貨高、リスク選好の円安に)
[韓国、台湾、中国、香港]旧正月
[シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン]旧正月

<20日・金>
17:30 独2月製造業/非製造業PMI[速報]
18:00 ユーロ圏2月製造業/非製造業/総合PMI[速報]
(資源下落やユーロ安、ECB量的緩和などが下げ止まりを支援も)
18:30 英1月小売売上高
(資源下落や欧州の減速一服、金利低下などが下支え要因に)
22:30 加12月小売売上高
(カナダの12月指標は総じて低迷。原油安なども打撃)
23:45 米2月製造業PMI[速報]
(資源下落や株高などがプラス要因。ドル高や世界減速の逆風影響は警戒)
[韓国、台湾、中国、香港]旧正月
[シンガポール、マレーシア]旧正月


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